こたえ:最も収支のよい(黒字)都道府県は……
収支がもっともよかったのはどこ? |
(2位:東京、3位:愛知)
東名阪がランキング3トップでした。埼玉は、支出が多いため、この比較においては収支がマイナスになってしまいました。ただし、収入の調査と支出の調査が異なるため、同一の家庭についての数値ではないこと、収入は労働者ひとりあたりの金額なのに対して、支出は世帯ごとの金額であること、収入は2003年、支出は2005年の調査である点ことなどに注意が必要です。
<都道府県ランキング 収支編>
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金融広報中央委員会「暮らしと金融なんでもデータ」(2006年度版)の情報を加工して作成。「収入?支出」の金額で比較。収入の調査と支出の調査が異なるため、同一の家庭についての数値ではない。収入は労働者ひとりあたりの金額、支出は世帯ごとの金額である。収入は2003年、支出は2005年の調査である。
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金額=豊かさ、ではない
このランキングを見て、ぜひ考えていただきたいことが2つあります。ひとつは、「我が家のお金の使い方はどうなんだろう」ということ。家計を把握することは、マネープランの第一歩です。もうひとつは、「自分にとって、どんな暮らしが幸せか」ということ。ランキングが低いからといって、その地域がその項目について後進的というわけではありません。地元の新鮮な食材が安く手に入る地域では、食費が多くかかる地域よりもずっと豊かな食生活をしているかもしれません。外食する人が多い地域と、家庭での食事が当たり前の地域とでも当然、金額が違います。
「豊かさ」の定義って、お金だけじゃないんです。
「マネープラン」というと、お金の有る無しばかりに目がいってしまいますが、「どこでどんな風に暮らしたら幸せか」をまず考えて、それを実現するためにはどうしたらいいかを検討することが、実は一番大切なのです。そんな観点から、このランキングを眺めてみると、自分や家族の人生設計のヒントが見つかるかもしれません。
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■過去のランキング記事
・2005年のランキング記事(AllAboutマネープラン入門)
・2006年のランキング記事(AllAboutマネープラン入門)
(すべてのデータが同じように更新されているわけではないため、今回の記事との単純な比較は難しいと思います)
■ランキングに使ったデータ
・金融広報中央委員会「暮らしと金融なんでもデータ」(2006年度版)に掲載されている情報を利用。
収入は、厚生労働省「毎月勤労統計調査年報」(2003年)。.「決まって支給される給与」と「特別に支払われた給与」の合計額で、所得税、社会保険料等を差し引く前の金額。
支出は、総務省「家計調査年報」(2005年)。都道府県庁所在地で、学生の単身世帯を除く一般的な世帯を対象に調査した「1世帯1カ月平均の支出金額」。
・上記2つの調査は異なる条件のもとで、異なる時期に行われています。このランキングから、断定的な結論を導き出すことはできません。