貯蓄/性格で違う貯蓄の方法

自動積立やおつり投資で気が付いたらお金が貯まっている!ラクラク貯金の方法

お金は貯めたい、と思うものの「今月は節約して、余ったお金を貯金しよう」と思っていたらなかなか貯金は増えません。気が付いたらお金が貯まっていた!とラクにお金が貯まる方法を試してみましょう。

やがら 純子

執筆者:やがら 純子

マネープラン入門ガイド

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貯めるための秘策、知っていますか?

「なんでお金が貯まらないんだろう~」と嘆いているあなた。お金の使い方、貯め方の計画は立てていますか? きちんと計画的にやるべきだとわかっていても、計画を立てるのが面倒でずっと後回しにしているのではないですか? そういう面倒くさがり屋さんがすべき、しっかり貯めるための秘訣とは……?

 
 面倒くさがり屋でもしっかりお金を貯める方法

面倒くさがり屋でもしっかりお金を貯める方法

 

1. 「面倒くさい~」という気持ちを逆手にとる!

昔は、平日の日中にうっかり銀行に行き忘れたら、「週末は3000円でしのぐしかない!」と何がなんでも頑張ったものです。しかし今はクレジットカードや交通系カードで買い物できる店がほとんどで、現金が必要ならコンビニにATMがあり、しかもそこにはお菓子やお酒などつい手が伸びるものがたくさんあり……。この便利さが貯蓄の天敵!なんです。

こんな便利な世界に住んでいては、いっこうにお金は貯まりません。そこで、あえてお金の使い勝手をメンドクサ~クしてしまいましょう。
 

1-a. 不便さを利点に変える!

普通預金に入れっぱなしにしているから、安易にATMで引き出してしまうのです。引き出しにくくするという意味で、普通預金よりも定期預金のほうがおすすめです。さらに「運用」も有効です。

株式や投資信託などの運用商品は、高い利回りが期待できるという本来の意味でもぜひ利用して欲しいものですが、引き出すのが面倒になるという「利点」もあります。運用商品は、売却や解約の手続きをしてから代金が口座に振り込まれるまでに通常4日かかります。土日祝日がはさまると、さらに日数がかかります。これだと、衝動買いのために衝動的に解約!というわけにはいきませんね。
 

1-b. おおざっぱでいいのでルールを決める

厄介なのは電子マネーのオートチャージ機能で、いくら使ったかがわからなくなりがちです。ざっくりしたルールを決めて使い過ぎないように気を付けましょう。私は3000円ずつチャージされる設定にしていますが、チャージが多くても5日に1回になるよう、買い物するたびに残額を確認しています。使い過ぎているなと思ったら、そこから数日はなるべく使わないように意識します。クレジットカードは「月に〇万円まで」と上限を決め、利用状況をネットで頻繁に確認するようにしています。電子マネーやカード利用は、本人が意識して気を付けるしかないんですよね。
 

2. 知らないうちに貯まる仕組みを利用する!

貯められない人が貯めるためのキーワードは2つ。使ってしまう前に貯める分のお金をキープしちゃう先取りと、それを自動的に行う自動積立です。自分では最初の契約以降、なんにもしなくていいので、「知らないうちにお金が貯まり」ます。

「そもそも、その最初の契約がメンドクサイ」というあなた、せめて1回、証券口座を開いたり、商品を選んで購入する時間を作ってください(それもイヤだと言われると……もうどうすることもできませんので、ぜひ頑張ってください)。
 

2-a. まずはコレから! 財形貯蓄

会社に財形貯蓄制度があるなら活用しない手はありません。財形貯蓄は給与天引きで貯められますから、「貯めるつもりが使っちゃった~」という事態は起きません。これが、使う前に貯める分をキープしてしまう「先取り」です。

引き出すときは会社で手続きをしないといけませんからメンドクサイですね。これも「引き出す気になれない」という大きなメリットです。用途が自由の「一般財形貯蓄」、マイホーム購入などに向けて利用する「財形住宅貯蓄」、将来の年金を用意するための「財形年金貯蓄」の3種類があります。ご自分の目的にあわせて1つを選ぶことはもちろん、3種類全部利用することも可能です。月々1000円程度から行えます。
 

2-b. 自営業者さん、フリーターさんなどは、自動積立定期預金

毎月指定した日に、普通預金口座から一定の金額を自動的に引き出して定期預金にしていく「自動積立定期預金」。積立日は、給料日直後やクレジットカードの代金引き落とし日の直後などに設定するといいでしょう。もしも普通口座の残高が足りなかったら、その月だけ積立がお休みになり、翌月からまた自動的に積立が始まります。現状、低金利のため利息はほとんどつきませんが、貯めるお金を先取りして引き出しにくい形に変えるという点で意味のある方法です。

また、総合口座にセットしておくと、急にお金が必要になったときに、積み立てている定期預金を担保にして融資を受けることもできます。せっかくの積立を解約しなくてもいいのです。融資ですから利息の支払いが発生しますが、カードローンなどよりも金利が低いので、いざというときの強い味方になってくれます。
 

2-c. 株式も積立で! るいとう

株式には「るいとう(株式累積投資)」という仕組みがあります。月々1万円くらいから積立式で株式を購入していくというものです。株式が1万円で買えるの?と思うかもしれませんね。

るいとうは、証券会社がたくさんの人からちょっとずつお金を集め、そのお金で同一の株式銘柄を毎月買い足していくという仕組みです。普通に買うと何十万円もするような銘柄でもこの方法なら買えますし、配当金も分配されます。積立を続けて、自分の積立分が必要な量に達すれば株主優待などももらえるようになります。

証券会社によって、るいとうで買える銘柄が異なります。お目当ての銘柄がある人は取り扱いを確認して証券会社を選んでくださいね。
 

2-d. 投資信託も、積立で

たくさんの人から集めたお金を、「同一銘柄の買い足し(るいとう)」ではなく、いろいろな銘柄に分けて投資するのが「投資信託」です。投資信託も一般的には月々数千円や1万円から積み立てられますが、100円から積立可能な証券会社もあります。

投資信託の積み立てのポイントは、できるだけ(とくに現役世代は)「分配金再投資」のコースを選ぶこと。よほどまとまった口数の投資信託を買わない限り、月々の分配金はたいした金額にはなりません。受け取っていつのまにか使ってしまうよりも、受け取らずに次の月の投資元本に加えて運用に充てたほうが効率よく運用できます。

金融機関によって取り扱い商品が異なり、同じ商品でも金融機関によって手数料などが異なりますので、金融機関のサイトで確認してください。
 

2-e. おつりやポイントで投資

買い物のたびにその「おつり」を投資に充てるというサービスなら、1回の投資額10円未満から投資できます。ただし残高が長期間少額のままでは利用手数料が割高になりますので気を付けてください。また、クレジットカードのポイントを投資に充てるサービスもあります。
 
おつり投資もポイント投資も、投資を初めて行う人の心理的ハードルを大きくさげてくれるツールだと思います。深くは勉強せずとも投資をスタートできるのがこれからのサービスの長所ですが、運用にはリスクがあることは知っておいてください。
 

2-f. お金と一緒に夢も積み立てる純金積立

アクセサリーや工業用に需要が高いゴールド。純金を毎日少量ずつ買い付けていくのが、純金積立です。鉱山会社や商社などが扱っていて、月々3000円くらいから行えます。金の量がある程度たまったらジュエリーと交換したり、純金の価格がかなり上がったところで売却して利益を得たりできます。これも長期間かけて資産を作っていくのに向いています。
 

3. 投資商品の積み立ては、初心者にぴったり

金融商品は、値段が安いときに買って、高くなったら売って利益を得るというのが基本ですが、「今のこの値段は安いのか高いのか」「これから値上がりするのか値下がりするのか」ということを的確に読むのは難しいことです。プロだってそうそう簡単にはできません。

毎月一定の金額で積立購入していく方法ならば、値段が安い月には大量に買え、値段が高い月にはちょっとだけ買う、ということになります。つまり「値段が高いときにうっかり大量に買っちゃって、その後値下がりして大損!」という危険を減らすことができるのです。

積立で買うのは必ずしも得ではない!という意見もあります。しかしそれは結果論ではないでしょうか。値動きを読んで運用ができる人はそうすればいい。値動きの予想が難しいと思う人や、メンドクサイことは考えたくないという人にとって、「積立の良い面」をできるだけ利用するというのは賢い選択だと思います。「ちゃんと勉強して、ドルコスト平均法を利用するよりも上手な方法を学んでから運用する」なんて思っていると、いつまでたっても運用が始められない可能性がありますので、まずは自動でらくらく貯められる方法から始めてみましょう。

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