今は低金利ですので、金利には魅力があまりありませんが、国債は安全性重視の預け先としては有効です。また、個人向け国債とは異なり、買った時より高い値段で売却して利益を得るということも可能です。
INDEX
■平成21年 4月債の金利……P1
■表を見ても、よくわからない!という方のために……1
■購入に必要な手続き 知識……P2
【参考】
・「1分でわかる、国債って何?」 (簡潔)
・「債券って何」 (とても噛み砕いた説明)
4月債の金利など、発行条件
新窓口販売方式で販売される国債は、持っている期間中、半年ごとに利息がもらえる「利付国債」というタイプで、満期までの期間が2年、5年、10年の3タイプです。新窓口販売方式とは、私たち個人が買いやすいように、従来よりも取扱い金融機関を増やし、どの金融機関で買っても同じ条件で買えるようにした販売方式のことです。【4月債の金利等、発行条件】
募集は4月22日まで。発行日は5月8日。購入単位は5万円です。
表は、税金は考慮していません。 利息に対して20%の源泉徴収が行なわれます。償還差益は総合課税。売却益は非課税です。 |
表を見ても、よくわからない!という方のために
■募集価格
債券は、持っている間に利息がもらえ、満期が来ると「額面金額」が返ってくる、という金融商品です。2年物の募集価格が「額面金額100円あたり100円07銭」というのは、満期がくると100円が受取れる債券が、100円07銭で販売される」ということです。
■最低いくらから買える?
額面金額5万円から買えます。2年物であれば、額面金額100円につき100円07銭ですから、額面金額5万円に必要な代金は5万35円です。購入に手数料はかかりません。(ほかに、初回の利子の調整額が必要)
■表面利率と、応募者利回り
表面利率が、「債券の金利」です。購入した金額に対してではなく、「額面金額に対して何%」という形で利息がつきます。
応募者利回りとは、新規発行時から満期まで持ち続けた場合に、購入した金額に対して何%の利率がつくか」を示しています。4月債の2年物や5年物は、額面金額よりも高い値段で発行されますので、応募者利回りが表面利率よりも低くなっています。4月債の10年物は額面金額よりも安く買えるので、応募者利回りは表面利率よりも高くなります。
■初回の利子の調整額
債券は半年ごとに利息が受取れます。1回に、1年分の2分の1の利息が受取れますが、初回の利払い日は購入から半年に満たないうちにやってくるため、数十日分の利息を余計に受取ってしまうことになります。購入者は、購入の時点で「余分に受取る予定の金額(調整額)」をあらかじめ返還します。
4月債の2年物では、調整額は「額面金額100円につき0.0252054円」ですので、額面金額5万円分購入した場合は12円(円未満は切り捨て)です。
購入するにはどうしたらいいのか、次ページで詳しく説明します。