「債券は、お金の貸し借りの内容を書いておく借用書のことです」という説明がよくあります。でも、「借用書で資産運用?どういう意味?」と疑問に思いますよね。どういうことなのか、できるだけやさしく解説してみました。

債券って、どんなもの?

債券とはどういうものかを理解するために、次のストーリー(フィクションです)を読んでみてください。

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ある時、日本で、大きな道路を作ることになりました。しかし、道路を作るためのお金が足りなそうだったので、「国にお金を貸してもいいよ」という人や企業などを募集して、お金を借りることにしました。しかし、一人一人と貸し借りの話し合いをしていては時間がかかってしまいます。そこで、国は、こんな方法を考えました。

「『10年後の2023年10月20日に、100万円がもらえます!しかも毎年、利率1%のプレゼントつき』というチケットをつくり、それを1枚100万円で売ろう。10年後に100万円が戻ってくるだけでなく、毎年1%(この場合は100万円の1%なので1万円)のプレゼントがもらえるとあれば、みんなこのチケットを喜んで買ってくれるに違いない」
チケットのイメージ

チケットのイメージ

そして、たくさんの人がこのチケットを買ってくれたので、国は集まったお金で無事に道路を作ることができました。
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このチケットが、「債券」です。お金を出して債券を手に入れるので「債券を買う」といいますが、約束の日になるとお金が返ってくるので、実質的にお金を貸しているのと同じことです。そして、プレゼントのことを「利息」といいます。最後にまとめてもらうのではなく、年2回、半年ごとに受け取るのが一般的です。この「利息」がもらえるので、債券を利用して資産を増やすことが可能なのです。

国が発行する債券を「国債(こくさい)」、都道府県などが発行するものは「地方債(ちほうさい)」といいます。国や都道府県は、集めたお金で道路を作ったり、学校を作ったりします。企業が発行する債券は、「社債(しゃさい)」といい、企業は集めたお金で工場を建てたりします。債券の購入や利息の受け取りなどは、証券会社や銀行などの金融機関を通して行います。

説明になるべく専門用語は使わないつもりですが、債券のパンフレットに必ず出てくる用語はみなさんも知っておいたほうがいいと思います。次のページで説明します。