国債・債券/債券関連情報

債券の利益を知るなら、額面金額を知れ

債券の金利って、債券の値段の何%かってこと? だとしたら、値段の高い時に買ったほうが利息がたくさんもらえるってこと?……いいえ、それは誤解です。「額面金額」という言葉をご存知ですか?

やがら 純子

執筆者:やがら 純子

マネープラン入門ガイド

  • Comment Page Icon

額面金額が、利益の「基準」になる

債券の金利は、債券の値段の何%かってこと? だとしたら、値段の高い時に買ったほうが利息がたくさんもらえるってこと? ……いいえ、それは誤解です。「額面金額」という言葉をご存知ですか?(以下は一般的な利付債の説明。個人向け国債はこの通りではありません)。

「額面金額」は、償還時(満期時)に返ってくる金額のことで、債券の発行時に決められています。金利は、この額面金額に対して何%という形で示されます。

間違いやすい注意点

初心者の方が混乱しやすいのが、「額面金額は、債券の値段と同じではない」という点です。例えば、額面金額100円の債券が、100円で発行(これをパー発行という)されたり、101円で発行されたり(オーバーパー発行)、99円で発行されたり(アンダーパー発行)します。新規発行だけではなく、過去に発行された債券を購入する場合も、価格はさまざまです。

101円で買っても99円で買っても、償還時に返ってくるのは同じ額面金額の100円です。つまり「満期がきたら元本が返ってくる、というわけではない」のです。利息も額面金額が基準になりますので、その債券を安く買おうが高く買おうが利息額は同じです。

下の図は、額面金額も金利も期間も同じ債券を、A子さんは1万円で購入し、B男さんは1万100円で購入した場合の比較です。償還金も利息も同じ額ですが、B男さんのほうが購入金額が100円高かったため、トータルで利益が100円少なくなります。同じ条件の債券なら、安く買ったほうがお得ということです。

画像の代替テキスト


【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/11/30まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます