おこづかいの決め方
年齢ごとにおこづかいも変わっていくことになりますが、おこづかいの金額の決め方も親のサジ加減によるドンブリ勘定で決めるよりは、子供に決めさせた方が得策の場合もあります。当然、子供が来年はいくらずつおこづかいが必要!とおこづかいの値上げを主張することになるのですが、親としては要求と共に子供から提出される年間の収支表(おこづかい計画書)を審査します。
ほしい金額とその目的、理由、計画性、妥当性、貯蓄の有無、前年の家族の一員としての貢献度、今年の家庭への貢献計画(ガラス磨きや、お風呂場の掃除、食器洗いや車の洗車など)などです。
それらを通じて自分の主張を受け入れてもらえるだけの交渉能力も同時に身につけさせることが出来ますよ。家事の手伝いも自分で決めたことなので自ら進んでやるようになります。子供の将来のためにも決して三日坊主にさせないように目を配りましょう。
『子供のおこづかい調査』[平成11年 金融広報中央委員会調べ]
中学生にはより長期間のお金の計画づくりをさせる
●中学生になったら(13歳以上)『より長期な計画性』をもたせましょう
これまで1年単位だった計画を3年、5年、10年と長くしていきましょう。将来、社会人となった時にも、計画性をもつ大切さを自然と身につけることができます。
同時に自分の名前で口座と通帳を作ることを教え、社会と直接関わりをもたせ、銀行や郵便局などの役割や仕事を実際に肌で感じさせることができます。
高校生になったら、親子で投資について学びましょう!
●高校生になったら(16歳以上)『投資』を学ばせましょう
子供に運用を学ばせるためには、親である皆さん自身にも相応の『投資』に関する知識が必要になってきます。
これからの日本経済は、物価は上がる方向という意見が支配的です。
預貯金の運用では物価上昇に勝てません。いい機会ですから、子供と一緒に投資について学びましょう。
ちなみにアメリカなどでは高校生で普通に投資教育をおこなっています。
子供のうちから投資教育を通じて投資のメリットやデメリットそしてリスクを考えさせることは、それらによって、経済や社会の仕組みを理解させることができるからです。
この時に大切なことは『投資』と『投機』の違いを明確に理解させることです。『投機』とは、いわゆる『ギャンブル』です。チャンスをうかがって運任せで勝つか負けるかの勝負をすることです。取り返しがつかなくなることもありますから、絶対に子供にさせてはいけません。
『投資』とは『現在の価値を犠牲にして、将来の得られる価値を増大させること』です。
そして、適切なプロセスが存在します。正しい投資プロセスを踏み、様々なリスクを避け、長期的な戦略をたてて収益の安定化を図ることが大切だということを教えてあげましょう。
今回は『投資』の詳細や適切なプロセスについては触れませんが、下記に参考になるサイトを紹介しておきます。
<参考>『資産運用について』フィデリティ投信が解説する投資の基本