家計簿・家計管理/性格別の家計管理術

5年ぶりのゼロ金利解除!家計はどうなる?(2ページ目)

ゼロ金利が、5年4ヶ月ぶりに解除されました。今後の金利引き上げで家計はどうなる!?

平田 浩章

執筆者:平田 浩章

ファミリーのためのお金入門ガイド

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ゼロ金利解除で家計にどんな影響がある?

家計への影響
ゼロ金利解除で家計の財産は増える?減る?
シンプルに言うと、借りるお金と預けるお金の金利が上がります。借りるお金とは住宅ローン・教育ローン・自動車ローンなどが代表的なものです。預けるお金とは預金や貯金です。

すでに先般の量的緩和解除と、今後のゼロ金利解除を見据えて銀行などの金融機関の金利は動き始めています。この1年間の動きを見てみましょう。

■借りるお金の金利で代表的な住宅ローン金利を見ると次のとおりです。

<三菱東京UFJ銀行の全期間固定金利タイプ>
昨年2005年7月 2.60% ⇒ 今年2006年7月 3.25%  0.65%の上昇

■預けるお金の金利は次のとおりです。

<三菱東京UFJ銀行の1年物のスーパー定期預金>
昨年2005年7月 0.03% ⇒ 今年2006年7月 0.15%  0.12%の上昇

う~ん……。住宅ローンは0.65%も上がっているのに預金の金利はその約1/5のわずか0.12%しか上がっていませんね。

それぞれの年に住宅ローン2,000万円を借りて、預金を500万円持っている家計の場合だと1年間の利息の変化は概算でこうなります。

●2005年に住宅ローンを借りた人

住宅ローンの金利⇒2,000万円の2.60%で年間の支払利息は▲520,000円
預金の金利⇒500万円の0.03%で年間の受取利息は1,500円
差引きすると⇒年間支払利息▲520,000円+受取利息1,500円=▲518,500円

●2006年に住宅ローンを借りる人
住宅ローンの金利⇒2,000万円の3.25%で年間の支払利息は▲650,000円
預金の金利⇒500万円の0.15%で年間の受取利息は7,500円
差引きすると⇒年間支払利息▲650,000円+受取利息7,500円=▲642,500円

2005年と2006年のわずか1年間の違いで差引きの利息負担が124,000円も増えてしまいました。1ヶ月当たりに換算すると約1万円の違い!家計の何かを削らないといけませんね、この差は大きいです。1年後、2年後にはさらにこの差が開いていくことが想定されます。

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