定年・退職祝い……相手が気持ちよく節目を迎えられる贈り方とは?
定年・退職祝いのマナーとは
上司や先輩の定年・退職祝いと言えど、続けてそれぞれの形で働く方も多く、就業終了というよりは、新たな門出という意味合いの方が強くなっているようです。いずれにしても気持ちよく節目を迎えていただけるような、贈り方のマナーを紹介します。
定年・退職祝いを贈る時期
定年・退職イメージ
定年、退職とも決定を確認後、遅くとも1、2週間以内に贈ります。一般的には部課単位や同僚・有志などが歓送会・送別会を催したりして、お祝いの品を贈呈しますが、直属の上司や先輩にあたる方で、大変お世話になっていた場合は個人的に贈り物をしても構いません。
目上の方にお金を贈ることは失礼とされ、本来は贈答品が最適ですが、最近は金封も贈られています。その場合も何か気持ちとしてプチギフトを付けて贈る方が良いと思います。
定年・退職祝いの相場と表書き
のし紙・金封とも、水引は紅白の蝶結び(=花結び)が基本で、金封には、あわび結び(=あわじ結び)も使えます。「御引退御祝」「御定年御祝」「御祝」「御餞別」などの表書きが使われます。ちょうど水引の結び目の中央下に表書きよりもやや小さく姓名を書きます。金額の目安は5000円から3万円(参照:「のし袋の種類と表書き」)。定年・退職祝いのお返しの時期
慣例としてお返しは不要ですが、後日、近況報告も兼ねたお礼の手紙は出しましょう。職場からのお祝いに対して、菓子折りなどをお返しすることもあります。その際の表書きは「御礼」「粗品」など。また、特にお世話になった方や親しくお付き合いのあった方には個別に品物を贈る場合もあります。贈る場合はなるべく早めに。寿退社の場合は、結婚式の引き出物と同様のものをお返しとして贈ります。式に招待した方には、いただいた金品の半額くらいのものをお返しします。
避けたい定年・退職祝い
上司・先輩など目上の方へは、身に着けるもので下に着けるものはタブーとされて来ました。今も昔気質で気にされる方もいらっしゃいますので避けた方が無難です。靴下や靴、室内履き、下着類、踏んだり、敷いたりするものなど。また、これまでのお勤めを慰労し、先に広がる展望や明るい前途を祝すイメージから、やはり割れたり、壊れたりしやすそうなものは避けた方がよいとされて来ましたが、これも、以前ほど意識されなくなっています。喜ばれる定年・退職祝い
定年といっても昨今の方々は、若々しく、次の職場や仕事が決まっていたり、第二の人生を展開される方も多く、寿退社や転職退社も同様、これからの暮らしに活かしていただける生活応援グッズ的なものが大いに喜ばれると思います。趣味がはっきりとわかっていれば、その道具や使用するファッション小物など、またアウトドアー関連、キッチングッズなど。むしろ、これからの方がコンピュータに向かうことが多くなるというような場合には、PC周りのOAアクセサリーなども好適です。また、ゆっくり御夫妻で時間を過ごしていただく、お食事券や温泉へのご招待券、お好きなアルコール類などを贈るのも良いでしょう。
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