結婚式や新婚旅行も無事終わって、少しずつ2人の生活も落ち着いてきたね…… |
【記事のインデックス】
共働き夫婦の家庭は、大黒柱が2本?……1P目
共働き夫婦は、病気入院時にどれくらい備えている?……2P目
保険は、2人の生き方に左右される!……3P目
結婚式や新婚旅行が無事終わったカップルも、新居への引越し、住所変更や改姓届けの手続き等、忙しい日々を過ごしているのではないでしょうか? 人生の一大イベントを済ませてホッとしたものの、そろそろ今後の家計のことなどについて、考え始める方も多いようです。ガイド平野も、相談にいらした新婚さんからよく「共働きを続けようと思っているのですが、保険はどうしたらいいでしょうか?」といった質問をいただきますので、今回は共働き夫婦の保険についてお伝えしましょう。
共働き夫婦の家庭は、大黒柱が2本?
独身時代、「自分が死亡保険金をもらえるわけではないし……」と、保険にあまり興味がなかったサトシさんは、今まで特に何も保険には入っていませんでした。ある日職場の先輩から「家族が増えて責任も重くなったんだから、保険には入っておけよ」と言われたのですが、何にどう入っていいのやら……ちょっと思いあぐねています。一方、妻のチヅルさんは、独身時代に入っていた保険があったので、改姓・改印・住所変更などの手続きをしたところ、営業担当者から「今は、女性も働き続けて家計に大きく貢献している時代です。万が一の保障は、ご主人だけではないですよ。病気で入院して、家事代行サービスやベビーシッターを頼むこともありますから、保険で安心を買いましょう」といわれました。
よく世帯主のことを「収入面や精神面で大きな支え」という意味で「一家の大黒柱」と言います。でも、この2人のように共働き夫婦の場合、収入源が2つあってお互いが支えあっている場合は、それぞれどのような保険に入る必要があるのでしょうか? もちろん必要な保険というのは、人ぞれぞれ違うのですが、まず一般的にみんなはどれくらいの保険金をかけているのか、見てみましょう。
※生命保険文化センター 平成18年度 「生命保険に関する全国実態調査」よりガイドがグラフ作成 |
まず、世帯主からみてみます。生命保険文化センターの平成18年度「生命保険に関する全国実態調査」によると、普通死亡保険金額(民間保険、簡易保険、JAを含む)の平均額は、2,033万円でした。世帯構成別に見ると、「夫婦のみ(世帯主40歳未満」」:1,942万円、「夫婦と扶養子有(末子小中学生)」:3,178万円となっています。やはり夫婦のみの家庭より、子どもがいる家庭のほうが1,000万円前後多く、死亡保険をかけていることが分かります。ただ、共働きになると、死亡保険金は2,500~2,600万円程度と、「夫婦と扶養子有(末子小中学生)」よりも低く抑えられています。「妻の収入がある」ということは、保険に入ることと匹敵する、安心材料と言えるのかもしれません。
一方、妻がかけている死亡保険金は、夫の死亡保険金の半分程度になっています。やはり世帯主に万が一のことがあった場合に備える方を優先しているのでしょう。ただし、共働きの妻がパートや派遣社員ではない(正社員や自営業など)場合は、妻の収入が家計に占める割合も高くなります。その場合は、妻の死亡保険金額も高くなっているようです。
次に、病気入院をした時などに備える「入院給付金」は、どれくらい準備しているか、見てみましょう。