共働きカップルがしっかり貯める!家計管理法
共働きカップルの家計相談をしていると、「収入は、そこそこあるはずなのにお金がなかなか貯まらない」「家計簿をつけているのにお金が貯まらない」といった悩みをよく聞きます。そこで、今回は、共働きカップルがしっかり貯めるための家計管理の方法について考えてみたいと思います。2つの家計が一緒になると……
ある新婚の共働きカップルで、「結婚したら2人の給料で収入が倍になるので、たくさん貯金できると思っていたのに、なぜかお金が思うように貯まらない」と相談にいらした方がいます。そのカップルの家計管理の方法を聞いてみると、住居費や水道光熱費などの定期的な支払いは夫の給料から、食材料費や雑貨類などの日常の生活費は妻の給料から、それぞれの洋服や趣味にかかる費用は各自の給料から、そして、2人の共通の趣味や外食のお金は、その場の雰囲気でなんとなくどちらかが負担する……。
2人が一緒に暮らすようになって、話し合って決めた家計分担の方法をしばらく続けていたら、「何かしっくりこない」とお互いに感じるようになったそうです。最近は、意識して光熱費や水道光熱費、食費の節約をしているけれども、なかなか効果はあがらないそうです。
貯まらない共働き夫婦の家計管理法とは?
- お金の流れを整理してみると……
銀行の口座は、お互いに給与振込み用の口座しか持っておらず、そこから水道光熱費やカードの引き落としをして、日々の生活費は必要な都度、ATMで引き出して使っているとのことです。
- 貯蓄用の口座がないと貯まらない
- 水道光熱費や食材料費を節約してもあまり家計に効果はない
2人の趣味や大きな買い物にかかるお金は、お互いがその場の雰囲気で出し合うということは、給与振込み口座にお金があれば使ってしまう、ということになりやすく、それでは、なかなかお金は貯まりません。
貯まる!共働きの家計管理法とは?
- 家計簿をつけていても、なかなか貯まらない!?
- お金の流れを管理して、貯めるための仕組みをつくることが先決
- 4つの口座のそれぞれの役割は?
住居費、食材料費、水道光熱費などの日常生活費の1ヶ月分を毎月の初めに入金します。月ごとに食費や水道光熱費、日常の生活費は変動しますので、余ったら余暇・予備費口座に入金し、予算オーバーしてしまい、足りなくなったら余暇・予備費口座から補填します。この時に、貯蓄口座に手をつけないことがポイントです。
●余暇・予備費口座
外食や2人の趣味にかけるお金など、余暇費用と友人の結婚祝いなどの一時的に支出するものに備えた予備費を入金しておきます。生活費や一時的な出費がある月は、余暇に使うお金を抑えて調整します。この辺の調整を行わないでいると、結局、貯まらない家計になってしまうのです。
●貯蓄用口座
毎月の給料の振込みと同時に、貯蓄分は先取りで貯蓄用の口座に入金します。一度、貯蓄用の口座に入金したお金は、目的以外の用途には使いません。目的以外の用途で使う場合は、夫婦で確認し合って行います。
●投資用口座
資金を効率的に運用するために投資用口座を設けます。1年以内に使う予定のあるお金や急な出費に備えてある程度のお金は、貯蓄口座に入れておきますが、それ以外のお金は、投資用の口座に移して運用します。もちろん、全て投資をするというわけでなく、定期預金なども活用します。出金のルールは、貯蓄用口座と同じです。
- 口座分けによる家計管理のポイントは?
- 毎月の振込みが面倒という人は?
- ガイド平野家でも実践!長く続ける秘訣は、2人で家計を管理すること
日常の生活費は、生活費の財布から、出かけたときの食事代などは、余暇用財布からというように使い分けています。残高がわかるので、その範囲内で抑えようと工夫するので、生活費や余暇費が予算オーバーすることもなくなりました。
長く続けるコツは、夫婦でお互いに協力して家計を管理するということです。どちらか一方の力だけでは、うまくいきません。お互いが「予算の範囲内に抑えないと……」という意識があれば、長続きもして、更に家計管理も上手にできるようになると思います。
ぜひ、「4つの口座」を利用して、上手に家計管理をしてください!