資産運用/資産運用をするときの鉄則

「レバレッジ効果」について理解する(2ページ目)

他人の力を借りることで、自分の力以上の収益を上げることができるレバレッジ効果。投資においては非常に有効な手法ですが、注意点も。レバレッジ効果について検証します。

久谷 真理子

執筆者:久谷 真理子

住宅購入のお金入門ガイド

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ローンを併用するとレバレッジが効く

レバレッジ効果を利用して収益力アップを実現
レバレッジ効果を利用して収益力アップを実現
次に、同じ物件を「自己資金1,000万円+ローン1,000万円」で購入したとします。テコの力(ローン)を利用するのです。この際、ローンに対する支払利息が年間で30万円(年利3パーセント)だとすると、年間の収益は70万円。自己資金に対する収益率はどうなるでしょう?

【ケース2】
価格 2,000万円(自己資金1,000万円+ローン1,000万円)
年間収益 100万円?30万円(支払利息)=70万円
自己資金に対する収益率 70万円÷1,000万円=0.07
→収益率は7パーセント
 

自己資金に対する収益率は7パーセントに上がりました。全額自己資金の場合に比べて収益力が1.4倍になっています。このように、ローンを併用することで、自己資金の収益力をアップさせることができるのです。

ローンの割合が大きいほど、自己資金の収益力はアップします。たとえば、自己資金を500万円に下げた場合、自己資金に対する収益力は11パーセントにもなります。

【ケース3】
価格 2,000万円(自己資金500万円+ローン1,500万円)
年間収益 100万円?45万円(支払利息)=55万円
自己資金に対する収益率 55万円÷500万円=0.11
→収益率は11パーセント
 


レバレッジが常に効くわけではない

レバレッジを効かせるためには、不動産の利回りよりもローン金利が低い必要があります。言い換えれば、「低い金利でお金を調達して高いもので運用する」という鉄則が崩れない限り、レバレッジ効果を期待できる、ということです。

他人の力を借りることで、自分の力以上の収益を上げることができること、これがレバレッジ効果。投資においては非常に有効な手法ですが、レバレッジが高くなればなるほど、そのリスクが高まることには注意が必要です。

【関連リンク】
投資物件は利回りで選別される・前編(All Aboutはじめてのマンション投資)
投資物件は利回りで選別される・後編(All Aboutはじめてのマンション投資)
不動産投資は利回りが高い? (All Aboutはじめてのマンション投資)
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