車やバイク、家電製品等の分割払いでお世話になるアドオン返済。でも、あまり知られていません。わかりにくいのは、どうしてでしょうか?実質年利より高くなるってホントでしょうか?
ネットショッピングが趣味のケイコから「オンラインショップでパソコンを買いたいんだけど、アドオン返済ってのが、よくわからない」というS.O.S。わかりやすく、説明しましょう!
分割払いで買おうと思うんだけど、「アドオン金利」とか「実質金利」とか書いてあって、どっちを見ればいいのか、利息がいくらかかるのかよくわからなくて。
「アドオン返済」というのは、最初の元本に金利をかけて計算し、支払い回数で割って毎月元本と返済する方法です。
普通の返済方法と、何が違うの?
借りたお金を返済していくと、残高が減っていくでしょ。その減っていく残高に毎回金利をかけるのが、普通の住宅ローンやキャッシング等の返済方法。残債(ざんさい)方式と言います。その残債方式で使われるのが実質年利です。
「アドオン返済」だと「実質金利」 より金利が低くなっちゃうから、ごまかさないように実質年利も表示することが義務づけられているんでしょ?
確かに、同じ年利で、同じ支払い回数なら、「アドオン返済」の方が支払う利息は高くなりますし
『「アドオン金利」を「実質金利」に直すと、すごく高くなるので気をつけましょう!』
なんて、どの金融用語解説には書いてありますね。では、実際にあるオンラインショップの金利表を見てみましょう。
支払回数 | 3回 | 12回 | 24回 | 48回 | 60回 |
アドオン率% | 1.0 | 1.0 | 8.6 | 17.5 | 22.0 |
実質年利% | 6.0 | 1.85 | 8.05 | 8.14 | 8.12 |
え!3回と12回はアドオン金利は同じ1%なのに、実質金利は違うの?それに、支払回数が増えると、アドオン金利の方が高くなってる?どうなってるの?
消費者を混乱させないために、2つ表示することになってますが、これじゃあ余計に混乱しますね。でもここには、金利と金融用語のマジックが隠されていたのです。
金融用語解説は、間違いだったのか?!それとも何かのからくりがあるのか?!次のページで「アドオン」の全てがわかります。