デンタルローン
分割払いよりも長い支払い期間を選べるのが、ローンです。
■銀行
審査の時間と契約時に窓口に行くなど手間がかかりますが、低利なのは銀行や信用金庫の多目的ローンです。返済期間は5~10年。申し込みと同時に、歯科医院から出された見積もり等の資料を提出し、審査結果を待ちます。年利の目安は5~7%。普段利用している銀行なら、金利優遇があるかも確認しましょう。
みずほ銀行インターネット支店口の多目的ローンは変動金利3.9%、固定金利6.1%です。申し込みはインターネットで出来ますが、契約は窓口で行います。
■信販会社
歯科医院でNICOS、アプラス、ジャックス等、信販会社のデンタルローンの申し込みをします。信販会社が治療費を立て替え、患者が信販会社に毎月返済をします。年利の目安は8.5%~。
■カード会社
クレジットカードの会員ローンを利用します。年利の目安15%~18%。融資限度額が設定されていれば、ATM、CD、インターネット、電話で借入れが出来ます。
また、歯の治療を対象としたローンがあれば、通常のカードローンよりも低利で借りられます。トヨタファイナンスのTS3(ティーエスキュービック)カードには、6ヶ月以上経過した個人会員を対象としたメディカルローンがあります。年利ゴールド会員7.5%、セレクト・レギュラー会員7.8%です。
この他、歯科医院向けに作られたいくつかのデンタルローンがあります。金利の目安6%~13%。分割払い、ローン共に金利だけでなく支払い回数によるトータルの利息や手数料がいくらになるかを、必ず確認する事が必要です。
医療費控除
確定申告の時期に、前年に医療費がたくさんかかった人が税務署に申告をする医療費控除という言葉を聞いた事がある方も多いと思います。この医療費控除、病院だけでなく歯科医院の治療も対象になりますので、覚えておきましょう。
■対象
納税者と生計を一にする家族が、1月1日から12月31日までに支払った医療費。歯科治療は、保険のきかない自由診療も著しく特殊なもの以外は対象になります。ただし、分割払いやデンタルローンの金利手数料は対象になりません。
■対象金額
1年間に支払った医療費一A一10万円*=対象金額
Aとは、保険会社から支払われた入院給付金や、健康保険から支払われれた出産育児一時金等の補てんされた金額です。
*所得金額が200万円以下の人は、所得の5%を引きます。
歯科医院に払った治療費と、カゼで内科に行った時、水虫で皮膚科に行った時、ものもらいで眼科に行った時、などなど全ての医療費をたした合計が10万円を超えそうなら、医療費控除と覚えておきましょう。特に、歯の治療をした年は10万円を軽く越える事があるので、他の医療費の領収書を無くさないように取っておきましょう。交通費なども対象になりますので詳しくはこちらをご覧下さい。
■申請するとどうなる?
1年間にかかった医療費の合計が、12万円だったとしたら。
12万円一10万円=2万円
この2万円を、納税者の所得から引きます。つまり、2万円所得が少なくなるので、その分税金が少なくなります。所得が330万円以下(税率10%)の人は、2000円所得税が少なくなり、源泉で納めている人は申告することにより2000円戻ってきます。
金利、その他の条件は必ずご自身でご確認下さい。
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