個人情報は、悪徳業者の武器になる。
個人情報を手に入れた紹介屋。次の電話(融資可能かどうかの結果)
「当社ではお貸しできません。だって○○さん、凄いですよね借入れが。
でもせっかくだ。うちの知り合い業者で、借りれるように便宜を図ってあげます。」
ここで断ると
「途中でやめる!? こっちを動かしたんだから手数料払え! 損害賠償を請求するぞ!」「職場に電話して、会社に払ってもらう」
などと、個人情報を盾にし、かなり強気にお金を請求してきます。
追い込まれ、しぶしぶその業者が指定する業者に足を向けると・・・
(住所だけを伝えられ「そこに着いたら連絡をしてきなさい」と指示されている)
行くとそこには、有名な大手消費者金融。
悪徳業者からは電話で
「店に入ったら特に何も言わず、普通に融資の申し込みをしなさい。
うちの方で、あなたの個人信用情報は操作してあるから安心しな。 そこの役員ともつながっているから(※1)」
半信半疑で申し込みをし、30万円借りられた。
でも、金利も安くなるって言っていたのに、通常の29.2%。それを紹介屋に尋ねると
「はじめはその業者の通常金利で払いなさい。少ししたら、金利は取らず元金だけの払いにしてあげるから。この点だけは、はじめから便宜しちゃうとまずいのさ」 (※2)と、うやむやな説明。
「良かったねー。凄いでしょ、うちの力は? じゃ、次行こうか。」
ここで一旦整理します。お気付きだとは思いますが、この紹介屋なるもの“紹介(便宜を図る云々)”など全くしてないのです。基本的に指示(誘導)するだけ。
つまり、もともとこの人が直接業者に行っても借りられたのです。
紹介屋の利益
紹介屋は借りたお金の3~5割の手数料を最終的に取るので、必死に指示を飛ばします。その人の債務状態(年収対比借入総額)や有利に借りられるようなアドバイス、審査が甘い会社などを見極めながら誘導しています。(既に借り入れてをしている業者には、当然ですが行かせません)また文中の※1、※2などありえません。
紹介屋はさぞかし自分のおかげのように言い、引き出せるだけ引っ張るように、巧妙に指示を出してきます。
「次の(業者)は楽よ! 関係者にもう話してあるから。
うちの手数料が3割だから、まだ当初あなたが希望していた金額に足りないでしょ。
1社10万であと2社だよ」
何社もまわらされ、いよいよ借りられなくなる。そこで紹介屋は手数料を請求してきます。
「120万借りられたから、3割の36万円、今すぐうちの銀行口座に振り込んでください!」
それを断ると、罵声が飛び「職場や親戚にもそのこと言いふらすぞ!」
「あんたは人として非人道的だ! 借りられるようにしたのはうちだ!」
その他、「職場や自宅に行くからな!」とか「損害賠償が云々…」等を必死に言ってきます。
もしこの時点で騙されたと気付いたのなら、当然払う必要はありません。
本当に危険なら警察や法律家にも相談するべきでしょう。
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