手続き費用だって同じ考え方!
その後の「手続き費用(法律家の報酬)」にも似たようなことがいえます。法律家の事務所で打ち合わせしていると、時々こんな電話のやりとりを耳にします。相談者「任意整理をお願いしたいのですが、おたくはいくらでやってくれるんですか?」
法律家「1社、○万円です(高いわけではありません)」
相談者「分かりました」
とても短時間のやりとりですが、私はとても気になります。
まず、自分で「任意整理」と解決法を決めていること。どの方法で解決するのがいいのかは、そんなに簡単に見えるものではありませんし、自分の希望だけで決めるのでは後で失敗することが多いものです。
そしてもう一つ気になるのは、費用面だけで法律家を選ぼうとしていることです。費用の確認はとても大切なことですが、そこだけで判断してしまっているようです。このままでこの人は今後うまく解決していけるのか心配に思ってしまいました。
費用だけで判断するとチャンスを逃す
私は業務の特性上、法律家ともタイアップしながら業務を遂行しています。私の周りには債務問題に特化した熱意のある多くの弁護士、司法書士が多数おります。法律家も様々ですが、ただの債務処理屋でないのです。上記の電話を受けていた法律家も、債務者のために懸命で信頼できる心強い人です。私との打ち合わせでも相談者の家計面(今後の返済原資に無理はないか? これからの子どもの教育費は?など)や気構えなどの全体を捉えようとする人です。費用だけで決めると、いい出会いがなくなることもあると感じました。
費用以外のことが、実はもっとも大切なことだともいえるのです。
どんなことを求めているのかがポイント
話は反れましたが相談料については、どんなことを求めるのかによって違ってくるものだと思います。無料であれ、有料であれそれぞれに利点があり限界もあります。もし、自分に適した解決策について理解しながら本気で相談したいと思うなら、相談料も大切な費用と考えるべきでしょう。大切なのは、相談して良かったと思えること。あなた自身も努力しましょう。ひたむきな思いは、周囲の人にもきっと伝わります。お金の面(相談料)だけにとらわれず、柔軟に広い視野で学ぶようにしたいものですね。
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