その後は順調? 借金のゾンビ化はしていない?
借金のゾンビ現象。こうはならないと思っていても、知らず知らずに陥ってしまうから怖い。 |
ところが、友人の結婚式に出席するとか歯医者にも行かなければ、といった出費が重なる月があったそうです。そうなると、C社の返済に充てるお金はおろか、生活費さえ不足するといった状況です。
困ってしまった枠多さんは悩みました。その結果「一度完済したA社から、一時的に借りよう!」そう思ったようです。10万円を借りて、その月は対処しました。そして、一時的にだけと思って借りたA社の借入れは20万円、30万円と加速度をつけ膨れ上がり、それを返済するためにB社も復活。あっという間にA、B2社の借入れは元通りの金額になってしまいました。
【おまとめ後から一年経過】
1.A社 50万円(金利:29.2%)
2.B社 30万円(金利:27.375%)
3.C社 100万円(金利:26.875%)
総借入額 180万円。毎月の最低返済額(3社分) 57,000円。
こうなると、もはや約定どおり返済していくことはできない家計状況にあります。そのため、枠多さんは現在、任意整理などを検討している状況です。
理想論ではなく、現実問題「借金ゾンビ現象」は
枠多さんの経緯を見て、どう感じましたか? 「私はそんなふうには絶対にならない!」「落ち度がありすぎ」などの感想もあるかと思います。しかし、超楽観的に考えてこうなったことでもなく、実は意外と陥りやすいパターンの1つでもあるかと思います。基本的に人間は弱いものですし、みんながみんな、意志の強い人ばかりではありません。生活は予想外のことが起きやすいことや、計画性などをもって利用することができない人もいる、それも現実です。
ですから、自分はこんなことにはならないと考えるのではなく、まずは「もしかすると、計画通りにいかない可能性があるかも」と捉えてみましょう。そして誘いには、断片的な好条件だけで判断せずに、今後のことも少し見据えてみてください。
借金ゾンビ現象は、そこら辺でおきています。
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