与信が厳しくって、借りられない!?
具体的には、どうなるんだろう。 |
そのため貸し倒れリスクを減らしたく、なるべく信用がある良い人に貸したいわけです。必然と貸し出しの与信が、厳しいものになる可能性があります。
「現状では新規融資の申し込みで3割ほど断っているが、18%程の金利になれば倍の6割ほどの申込客に対して断ることになると思う」「追加融資ができなくなるケースは2~3割は増えるだろう」という声も業界関係幹部からあげられている。そうなると、借りられない人が、悪質なヤミ金融の利用に向かうのではという懸念もされます。
ゼロ金利解除で資金調達費がアップ
もう一つの影響要素“ゼロ金利解除”。これにより気になるのは、貸し手(貸金業者)の内情が変わることです。大手消費者金融であれば、2~3%あたりで資金を調達しています。これが今後ゼロ金利解除されることにより、お金を持ってくるコストが上がっていくだろうということです。低利で持ってこられない中小規模業者ならば、10%程で資金を調達しており、さらに調達コストは重くのしかかってくるでしょう。資金調達コストが高まれば、業者の利幅は減少します。こういったことが経営を苦しくすることにつながり、利用者にとっての締め付けにならなければと思います。
私たちも危機感をもち、しっかりしなければいけない!
これから業者は“貸出残高を増やして稼ぐ”方向に進む可能性もあります。そのため今回問題視した、与信を厳しくして貸さないということを、各社が急にするとは考えにくい側面もありますが、どう出るかは未だ不透明です。仮に数十万~数百万人の利用者が、消費者金融やクレジット・信販系から借り入れることができなくなるとしたら、これは大きなシワ寄せ問題が発生することでしょう。
でも何より大切なのは、借り手が苦しまないようになること。少なくとも、無理なくしっかり返済していこうとする前向きな消費者には、明るい兆しが見えるような環境にならなければいけないのです。利用者にとって不安要素はありますが、そんな影響は受けないぞ!くらいの気構えを持ちましょう。しっかりしなければいけない時代になることは、間違いないのです。
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