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便利の代償はいくら!? リボとフレックス(2ページ目)

毎月一定額をベースに支払う「リボ払い」。すっかり浸透しています。でも実際、どれくらい利息が掛かるかを知らない人も多いようです。また新しいタイプの「フレックス払い」とは?賢く使うため知っておきましょう!

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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「フレックス払い」って何?

便利の代償はいくら!? リボとフレックス
新しい支払い方法のフレックス!各社共に力を入れているようです。
冒頭でも紹介した、新しいタイプの支払い方「フレックス払い」。

これは従来のリボ払いを、変形させたものとなります。利用者が毎月2万円などと、毎月の支払額を名のとおり自由(フレックス)に設定しておき、それを超えたときにだけ、超えた分をリボ払いにする仕組みです。そのため、設定額を超えなければ通常の1回払いと同じで、利息は掛かりません。また、返済に余裕があるときには、いつでも好きな金額を、追加で支払うことができるのが特長といえます。

フレックス払いを採用している代表的なものとして、シティバンクの「クリアカード」や三井住友VISAカードの「マイ・ペイすリボ」、JCB「Arubara」などがあります。マイペース、あるばら(ある時払い)と商品名から感じられるように、支払い方に自由度が高いのが予想できるかと思います。

最低支払元金が非常に低い設定のものも

シティバンク「クリアカード」のフレックス定額方式でいうと、買い物もキャッシングも未決済残高が50,000円までなら、毎月の最低支払元金は1,500円、100,000円までなら2,500円と、強烈に支払い元金が低く設定されています。50,000円を利用し、そこに元金1,500円ずつ充当していても、当然なかなか終わりません。

ですので、余裕があるときに大きく返済する必要性と計画性が求められ、残高に対する利息ばかりが発生し続けることになります。毎月の最低支払“元金”が、1,500円とか2,500円ということであり、これに利息部分の支払いがぷらすになりますので、勘違いないようお願いします。

詳細やイメージは、各社のサイトを参考にご覧ください。

シティバンク「クリアカード」
三井住友VISAカード「マイ・ペイすリボ」
JCB「Arubara」


便利の代償は高い!

フレックス払いを含め、リボ払い全体に関して私が率直に感じるのは、“支払いが後回しになる=便利な分だけしっかりコツコツと利息が発生していく”ことと、“支払い終わる時期(完済)が見えにくい=いつ終わるのか?”ということです。

利用状況の把握もせず、何でもリボ払いにしていると、絶対に訳がわからなくなるハズです。

そうならない自信がある人だけ利用し、それ以外の人はお店で「お支払い方法はどうしましょう?」と尋ねられたときに、不安なく「1回で!」と言える家計的余力を持ち合わせるよう努めていきましょう。

それからです。生活のあらゆるシーンでカードの利用をし、ちょっとお得な特典生活などを目指すのは。ポイントなどで特典を得ても、その分利息を支払っていては、とても無意味なことなのです。賢く使いましょう!


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