返済能力vs借金額。比較してみよう

任意整理それとも破産?家計から診断する法
返済能力と借金額。多いのは、どっち?
収入から支出を引いてみましょう。その差額が、毎月返済に充てられる最高額となります。
任意整理や個人再生で返済をする場合、返済期間は原則3年間で36回の分割返済のため、『収入?支出=差額×36』をしてみます。収入が23万円、支出が19万円ならば、差額が4万円。それに×36をすると144万円となりますね。これが返済能力となります。

ここで現在あるクレジットやキャッシング返済の合計借入金額(残金)と比較してみましょう。3社から利用していて合計「100万円」の借金があるとします。だとすれば、3年間での返済能力の方が大きいので、任意整理で解決できる可能性が高いといえます。
逆に「180万円」の借金だとすれば、返済能力の方が少ないので、3年の任意整理では難しいとの推測がたちます。

返済能力>借金 ⇒ 任意整理で解決できる可能性が高い
返済能力<借金 ⇒ 任意整理では難しい。自己破産?!

落胆するのはまだ早い

「返済能力が今ある借金を下回ってしまった。返すことはできないのか。自己破産するしかない。どうしよう…」。即座に落胆しないでください。確かに適切なのは3年間での返済能力が、今ある借金を充分に覆える範囲内にあることといえます。

しかし、その借金はそもそも本当の借金残額だといえるのでしょうか? グレーゾーン金利にあるもので、過去に支払ってきた灰色金利部分は無効となり、元金に充当され借金はグッと圧縮されるかもしれません。
もしくは、交渉によっては3年ではなく、4~5年での長期返済が可能にできるかもしれません。はたまた、「個人再生」という解決法もありますから、それにより毎月3万円程の返済になり、希望を叶えることができるかもしれません。結果イコールではないことも現実です。簡単に落胆したり、諦めたりする必要はないのです。

甘く見積もってはいけない

ただ、注意していただきたいのは、“差額=返済原資”だと単純に見積もってしまうことです。例え単月で4万円の差額が実際に出ていたとしても、実生活では予測できない不意な出費があるものです。葬祭や病院やケガ、家電の故障などがあってしかりです。

そのため、今までのようにギリギリで生活していくのではなく、生活資金の余裕として残しておかなければなりません。何かしらの手続きをすると、まともなところからはもう借りられなくなるわけですし。例えば先ほどの例でいうと144万円の返済能力ではなく、120万円くらいで考えるべきなのです。無理のない、そして心配のない返済でないと、きちんとした解決とはいえません。そこを見出すためにも、皆さんもぜひこれをやってみてください。


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