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今さら聞けない基礎知識、「保証人」って何!?(2ページ目)

「保証人制度」、よく耳にする言葉ですが、正しく理解できていますか?トラブルに巻き込まれないためにも最低限の知識だけは持っておきたいもの。今回は、「保証人」について基本からしっかりおさらいです!

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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本当に怖いのは「連帯保証人」

今さら聞けない基礎知識、「保証人」って何!?
連帯保証人=保証人?実は、まったくの別物!
「保証人」の場合、債権者(貸し主)から借金を返せと言われても「債務者本人(借り主)にまず請求してください」という権利があります。また、財産を差押えしようとした場合にも「私より先に債務者の財産を差押えてください」と言うことができます。

しかし、「連帯保証人」には特段認められた権利はなく、債務者本人と全く同様の責任を負います。つまり、保証人という立場でありながら、請求を受ければ債務者本人に代わって借金を返済しなければならないのです。そのうえ、債務者が自己破産をして返済義務を免れたとしても、連帯保証人の支払い義務はなくなりません。最悪の場合、あなた自身にも債務整理が必要になるかもしれないのです。
金融機関が「保証人」ではなく「連帯保証人」を要求する理由、お分かりいただけたでしょうか。貸し手にとっては、リスクを最小限に抑えられる大変ありがた~い制度なのです。

危険には近づかないのが一番!

借金の全てを肩代わりする連帯保証人…。実に自己破産経験者の10人に1人が、連帯保証人になったことを原因に挙げています。
「連帯保証人になる」ということは、これから先の人生において予測しきれない大きなリスクを背負うことです。トラブルから身を守るために私たちにできること、それは「連帯保証人にならない」これに尽きます。ですから、たとえ相手が恩人であったとしても、安易に連帯保証人になるべきではありません。

全てを理解した上でそれでも引き受けなければならないのでしたら、「いざというとき、その人に代わって払う覚悟」をしてください。「代わりに払うつもりはない」「自分に債務を保証する能力がない」と思うであれば、きっぱりと断るべきなのです。

ハンコを押したその瞬間から、その借金は「連帯保証人」であるあなたの借金でもあることを、どうかお忘れなく。


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