お金を借りる/銀行ローンの活用法

ご存知ですか?年金担保ローン

珍しいローンの1つとして「年金担保ローン」があります。年金受給者だけが利用できるこのローン、扱える機関は限られていますが、年金受給者を支えるものの1つでもあります。大まかな内容を説明します。

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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年金受給中だけど、お金を借りたい!

ご存知ですか?年金担保ローン

年金受給者だけが使えるローンもあるのです

年金の受給額が減っており、年金だけでは生活できないというご年配の方のお話を聞く事があります。何か突発的にお金が必要になっても、準備ができなくて……という年金受給者を支援するために、「年金担保融資」という制度があります。

でも、年金を担保って、年金がもらえなくなるということ?などと様々な疑問がわいてくると思いますので、ここでまとめておきます。

どこで貸してくれるの?

年金を担保にお金を借りることができるのは、独立行政法人福祉医療機構(WAM)というところです。日本政策金融公庫でも、恩給・共済年金担保融資というものを取りあつかっています。年金を担保にした融資が取り扱えるのはこの2か所のみです。

年金を担保にお金を貸しますとうたっている業者や、お金を借りるときに印鑑や通帳、年金手帳の提出を求める業者がいるようですが、これらは違法です。先にあげたところ意外では、年金を担保としたローンを取り扱うことができません。注意しましょう。

利用できるのはどんなひと?

年金担保ローンを受けることができるのはどのような人でしょうか。

独立行政法人福祉医療機構では、厚生年金保険、船員保険国民年金(老齢福祉年金を除く)または労働者災害補償保険の年金の支払を受けている人が対象です。利用の目的は、保健医療、介護福祉、住宅改修等、冠婚葬祭、教育、事業維持、債務の一括整理、臨時生活資金が対象となります。

日本政策金融公庫の年金担保ローンは、恩給、共済年金を受けている人が対象ですので、今回は利用者が多いと思われる独立行政法人福祉医療機構の年金担保ローンに絞って説明します。

この年金担保ローンは特にむずかしい審査等はなく、年金の受給権が担保となります。ですが、生活保護を受けていたり、生活保護をうけなくなってから5年が経過していなかったり、融資の目的がギャンブル等投機性が高いものに使うためであった場合は、利用できないことがあります。
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