ハローワークからの紹介が必須
地元で就職先が見つからない時は、遠方の就職先を探すのも手。ハローワークで他エリアの求職も紹介してもらいたい |
■ハローワークから紹介された広域にわたる就職活動
もちろんのことですが、ハローワークからの紹介でないと支給されません。地元にも同じような職種の求人があるのに、遠方の企業を希望するといった場合は適用されません。
■待機または給付制限期間の経過後
退職の理由が倒産や解雇などの場合は(会社都合)、待機期間が7日間あります。また退職理由が自己都合の場合は、給付制限期間が3か月あります。これらの期間は、失業した時に給付される基本手当はもらえません。 同時に、広域求職活動費も給付されません。
■訪問先の事業所から交通費や宿泊費が支給されていない(または、支給された額が広域求職活動費より少ない)
訪問先の会社から交通費や宿泊費を支給された額が、広域求職活動費より低い場合は、その差額が支給されます。
■短期間労働被保険者(パート)の求人でないこと
交通費実費+宿泊費が支給
では、肝心の支給額を見てみましょう。支給されるのは、「鉄道賃、船賃、車賃」と「宿泊料」の2種類です。■鉄道賃、船賃、車賃
●鉄道賃…普通旅客運賃相当額
(一定以上の距離の場合、急行、特急料金が加算)
●船賃…2等運賃相当額
●車賃…1kmにつき37円(鉄道のない区域)
■宿泊料
訪問場所・事業所の数によって最高6泊まで支給される(片道400キロメートル未満の場合は支給されません)。 都市圏では1泊8,700円、その他の地域では1泊7,800円が支給されます。
誰でも支給されない?
いかがですか? この「広域求職活動費」があることで、地元で就職難であっても、他地域への転職活動を安心して行うことが出来ますね。「これで、交通費や宿泊費も心配なくどこにでも転職活動が出来る!」なんて浮かれている人はご注意を。この活動費は、ハローワークが認めた就職活動に対して支給されるものです。地元でたくさんの求人があるのに、他地方での就職をあえて希望する場合などは認められません。
ですので、地域によっては、この広域求職活動費が一切支給されないということもあります。安易にこの支給をあてにすることはないように、まずは管轄のハローワークに問い合わせてみてくださいね。
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