年収300万円台の都道府県が16も
地域によっても大きく変わる平均給与額。その地域の平均給与などをチェックし、それを目安に会社を探しをするのが得策 |
この平均給与が年間300万円台という金額に、驚いた人も多いのではないでしょうか?
この平均年間給与が300万円台という都道府県は他にもたくさんありますよ。その数、なんと16!
その16都道府県の給与額が低い順にみてみると、
沖縄県(327)、青森県(332)、秋田県(352)、鳥取県(354)、宮崎県(359)、山形県(360)、岩手県(360)、鹿児島県(369)、島根県(373)、熊本県(375)、高知県(384)、長崎県(388)、大分県(388)、福島県(388)、佐賀県(389)、新潟県(397)
※カッコ内は、年間換算した平均給与(万円)
となっています。いずれも地方ですが、九州地方が多いのがよくわかります。九州沖縄地方が7県、東北地方が5県、山陰地方が2県となっています。
これらの地域は、いずれも農業が盛んな地域。兼業農家などもあり、働き方が都心とは少し違うかもしれません。単純に比較するのは難しいでしょうが、実際にはこの給与額で働いている人がいるのは間違いありません。IターンやUターン就職をする人は、これらの事情を調査しておくと安心ですね
男性ボーナス格差は3.1倍!
<都道府県別 賞与額(男)> (単位:千円) 都道府県別の男性の年間賞与その他特別給与額。金額順に上位5府県と下位5府県(出典:厚生労働省 平成21年賃金構造基本統計調査) |
東京都は、約141万円、愛知県 約133万円、神奈川県 約119万円、大阪府 約115万円、兵庫県 107万円となっています。続いて、京都府、茨城県、三重県、静岡県、栃木県、滋賀県と11の府県が100万円を超える金額になっています。
一方、沖縄県は約45円、青森県は約53万円と上位の府県と比べてもかなり低額になっているのがわかります。東京都と沖縄県の差は、なんと3.1倍。かなりの差がでていますね。
男性のボーナス金額といえば、かなりの割合が正社員としての報酬のはず。ということは、この差は、正社員の収入の差にもなっているでしょう。
ボーナスは、収入を考える上で大きな割合を占めるところです。就職を決める前に、賞与の支給実績などもチェックしておきたいですね。
物価と比べることが大切
このように、給与の平均金額は地域でかなり違うということをご紹介してきました。特に、地方と都心の格差がかなり広がっているのではないでしょうか? とはいっても、東京で働いて高給を得ても、家賃に十数万払っていたとすると、残るお金は地方もそんなに変わらないかもしれません。ということで、地域別の物価を調べておきましょう。全国物価地域差指数を見てみると、東京都区部を100とした場合、那覇市は88.9となっています(平成21年平均消費者物価地域差指数より)。
東京都区部は那覇市に比べ、物価が1割程度低いようです。それに比べて給与の差は大きく感じられますね。家賃負担を考えると、東京都都区部の負担はこれ以上に大きいものになるかもしれません。また、都市部ではなく農村部になると事情は変わるかもしれません。IターンやUターン就職を考えるときは、給与の額とともに物価の調査も忘れずにしたいものです。
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