ライフプランから考える
これからいくらお金がかかるのか考えてみる |
●3つのイベント
住宅購入(例:4000万円)
教育費(例:1000万円)
老後資金(例:5000万円)
住宅資金計画はまず、ライフプランありきです。例えば子供が3人いるなら、教育費は3倍の3000万円必要です。今すぐの住宅購入が負担なら、子供たちが独立してから夫婦の家を買うという方法もあります。世帯主が40歳を過ぎてから子供が生れれば、一番お金がかかる時期と定年の時期が重なります。最近は銀行の相談コーナー等でも、シミュレーションをしてくれますのでいつ頃、いくら位の物件なら無理なく買えるか相談してみましょう。住宅金融公庫のホームページでもでもシミュレーション出来ます。資金計画診断システム
●頭金とローンの関係
4000万円のマイホームを見つけました
年利3%、固定(途中で金利は変わりません)35年返済。
頭金 | ローン | 月々支払額 | 総支払額 |
0円 | 4000万円 | 15万3940円 | 6465万4831円 |
800万円 | 3200万円 | 12万3152円 | 5172万3865円 |
1000万円 | 3000万円 | 11万5455円 | 4849万1123円 |
実際には住宅ローンの手続きや登記にかかるお金、引越し代などが必要なので貯金ゼロでは住宅購入は出来ませんが、仮に頭金ゼロでローンを組んだ場合、支払い総額は6465万4831円にもなります。ところが2割を頭金で貯めると、1293万円総支払額は安くなります。つまり800万円頑張って貯めた事によって「1293万円を無駄にしなくてよかった」という事になるのです。頭金800万円と1000万円の月々の返済額を比べると、その差は7697円。あまり違いはありませんが、総支払額は323万2742円の差があります。ちょっと頑張って頭金を貯める事は、将来使えるお金を減らさずにすむという事なのです。
●いつ買う?
頭金をたくさん貯めれば安心ですが、その間に金利が上がる事も考えられるので、買うなら今か?こちらもシミュレーションしてみます。
4000万円のマイホームを見つけました頭金を800万円貯めていますが、あと1年でもう200万円貯めた時に、金利が上昇していたら?
固定(途中で金利は変わりません)35年返済。
金利 | 頭金 | ローン | 月々支払額 | 総支払額 |
3% | 800万 | 3200万円 | 12万3152円 | 5172万3865円 |
3.1% | 1000万円 | 3000万円 | 11万7135円 | 4919万7042円 |
3.5% | 1000万円 | 3000万円 | 12万3987円 | 5207万4619円 |
4% | 1000万円 | 3000万円 | 13万2832円 | 5578万9617円 |
このケースでは、0.1%の上昇なら頭金を貯めた方がよく、0.5%の上昇ならほぼ変わらず。1%上昇する前に購入した方がお得となります。まずは物件の予算の2割+αを貯めて、その後は物件探しと共に金利チェックもお忘れなく。
「買うべきか、賃貸か」「マンションか一戸建てか」「建て売りか注文住宅か」「中古か新築か」・・・そんな風に悩んでいるなら、まずは今すぐ頭金を貯める!です。