「エンゲル係数」で収入と食費のバランスをチェック!

収入と食費のバランスといえば、思い出されるのが「エンゲル係数」。普段はなかなか使いませんが、エンゲル係数で、食費のやりくりが成功しているのか、まだまだなのかが分かります。では、ここで昔習ったエンゲル係数の復習です。
 
「エンゲル係数」で収入と食費のバランスをチェック!

「エンゲル係数」で収入と食費のバランスをチェック!



総務省の家計調査では、エンゲル係数とは、飲食に供される食品及びサービスに対する支出(食料費)が、家計の消費支出の何%を占めるかで表されます。つまり外食にかかるお金も含まれています。

エンゲル係数(%)=食料費÷消費支出×100

家計簿をつけている人は以下の点について注意して計算してみてくださいね。

●食料費

家でご飯を作る材料としての、米、パン、魚、肉、野菜、調味料等だけでなく、お酒や外食費も入ります。

●消費支出
日常の生活を営むに当たり必要な商品やサービスを購入して支払った現金支出のこと。食料費、住居費、水道光熱費、医療費等です。

くわしくは「30代、40代など年齢別、気になる食費とエンゲル係数」をご覧下さい。
 

収入別のエンゲル係数

収入によってエンゲル係数も変わります。2018年の総務省『家計調査』から、世帯年収と、エンゲル係数の関係を表した表を見てみましょう。
 
総務省『家計調査』 二人以上の世帯のうち勤労者世帯 年間収入階級別1世帯あたり1カ月間の収入と支出より

総務省『家計調査』 二人以上の世帯のうち勤労者世帯 年間収入階級別1世帯あたり1カ月間の収入と支出より



所得が多くなると、エンゲル係数は低くなるのがわかります。年収が低いグループの27.9%から23.6%まで順番に低くなります。しかし、よく見ると、どの収入の家庭もエンゲル係数の差は4.3%しかありません。これを見て、「食費は収入のだいたい2割ね」と勘違いしてはいけませんん。
 

「本当の食料費」を使って「もう一つのエンゲル係数」を計算してみよう

総務省が発表しているエンゲル係数は、家で食事を作る食材や調味料、菓子の他、酒代と外食費も含まれて計算されています。
 
総務省『家計調査』(2018年) 二人以上の世帯のうち勤労者世帯 年間収入階級別1世帯あたり1カ月間の収入と支出より

総務省『家計調査』(2018年) 二人以上の世帯のうち勤労者世帯 年間収入階級別1世帯あたり1カ月間の収入と支出より



収入が高い家庭と低い家庭の差は何でしょうか?主食のお米はわずか274円の差。麺類にいたっては、188円の差です。では、差がつきやすいお酒はどうでしょうか。収入が高いからといって、高いお酒を毎日飲んでいるわけではないことがわかります。その差は、ひと月でたった719円です。

大きく違うのは、外食費。ひと月5000円近くの差があります。ランチにお弁当を持っていっているか、外で食べるか、出かけた時に外で食事をするかどうかで大きく変わる数字です。また、お肉類は1924円の差がありました。

「手取り収入の何%位を食費にしたらいいですか?」というよく質問をいただきます。この場合に私がオススメする方法とは、社会保険料などを引いた手取りである「可処分所得」と、外食を抜いた「お家でご飯を作るために使った食料費」を使って計算した、「もう一つのエンゲル係数」を参考にするということです。

この「もう一つのエンゲル係数」は、年収別で見てみると、年収が低い人と高い人では、およそ1.5倍の差がありました。自分が当てはまる年収別の「もう一つのエンゲル係数」をチェックしてみてくださいね。たとえば年収250万円~300万円未満の人は22.2%ということになります。
 

食料費節約のポイントは?

「食育」という言葉が浸透し、いうまでもなく食べることは、生きていくのにとても大切なことです。全てをケチケチしていては、元気も出ません。まずは、ケチることよりムダを把握することから始めましょう。
 

買い物のクセを見つける

やりくりしているつもりが、実はお金が貯まらない原因になっていた!というケースがあります。

・特売でまとめ買いをして食べ切れずに捨てた物はありませんか?
・冷凍庫の中に1カ月以上滞在している、ストック食材はありませんか?
・ついコンビニでお菓子を1つだけ、買ってしまいませんか?
・便利だからとお家でも、ペットボトル入りのお茶を買って飲んでいませんか?
・冷蔵庫の中に1年以上眠る、珍味はありませんか?

 

ココだけはこだわる

いつも一番安い物!という心がけは、節約には一番大切。でも食事の時の楽しみも大切にしましょう。醤油を替えると、料理が変わるっていいますよね。お酢をいつもの安いお酢から、こだわりのお酢に替えたら家族が酢の物を喜んで食べた!というケースもあります。

・食卓に1品、旬のものを取り入れる。
・新しい食材にチャレンジする。
・卵だけ、牛乳だけ、醤油だけ、などこだわりの1品を見つける。
 

残り物を捨てない

食材を使わずに捨てるのはもってのほか!買い物に行く前は、冷蔵庫の確認をしてから出かけましょう。多めに作り過ぎた食材も、あれこれ変身させて登場させます。

・フライを作った時に残った、卵とパン粉を合わせて焼けばふんわり卵焼きに。
・作り過ぎたぬか漬けは、細かく切ってご飯と炒めてチャーハンに。
・魚の煮汁は、野菜の煮物や高野豆腐、おからに。
・ピクルスの汁は片栗粉と合わせて野菜炒めにかけてあんかけに。
 

ストックをどんどん使う

大切にとってある缶詰め、乾物、袋入り調味料。忘れて古くなる前にどんどん使いましょう。特に使わなかった袋入り調味料はたまる一方、最後は使い切れずに捨てることになります。

・納豆のたれ、おひたしに。
・お弁当のソース、醤油、ドレッシングはしまわずに、調味料入れの横に。
 

外食とお酒は軽減税率対象外

2019年10月に消費税が増税されます。食料品は、軽減税率の対象で8%のままですが、お酒、外食は10%になります。ちなみに、ノンアルコールビールや甘酒は、アルコール度数1度以下なので、飲料扱いになって8%のままです。「ビール、飲み過ぎちゃうんだよね」という人は、ほろ酔い気分になった後はノンアルコールビールを用意しておくと、体にも家計にもいいでしょう。

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