エンゲル係数って何?

食費にかかるお金が消費支出(実際に物を買ったお金の合計)の何%を占めるかで表されます。 この消費支出の中に、貯金したお金や、国民年金の保険料、健康保険料、民間の保険の保険料などは含まれません。家賃は含まれますが、住宅ローンの返済は含まれません。

エンゲル係数(%)=食料費÷消費支出×100

収入の何パーセントではない点に注意が必要です。例えば、高収入の世帯でも、物はほとんど買わないのに、食事だけはお金をかけるお家はエンゲル係数が高くなります。同じ30万円お金があるご家庭でも、住宅ローンの返済を10万円しているご家庭と、家賃を10万円支払っているご家庭は、食事が同じ5万円でも、エンゲル係数は変わります。

●30万円のお金を生活費に使う家庭のエンゲル係数の違い

住宅ローン10万円
消費支出20万円
食費(外食費を含む)5万円
エンゲル係数25%

家賃10万円
消費支出30万円
食費(外食費を含む)5万円
エンゲル係数16.6%


生活者としては、家賃も住宅ローンも同じ住居費なのですが、総務省の家計調査の式にあてはめると、これだけ違います。ニュースなどでも話題になる数字ですので、知っておくといいですね。
 
エンゲル係数って何?

エンゲル係数って何?


エンゲル係数が高くなるほど、食費以外にお金がまわせない状態で、生活は苦しいとされています。総務省の家計調査によると終戦直後、昭和22年の全世帯のエンゲル係数は63%と高く、昭和28年は48.5%、昭和37年は39%、昭和54年は29.2%と、生活が豊かになるにつれエンゲル係数は下がっています。

2018年の働いている二人以上の世帯のエンゲル係数の平均は24.1%でした。貯金を除く、毎月使っているお金の4分の1が食費ということになります。もう少し詳しく見てみましょう。
 

年齢別のエンゲル係数

年齢によって、収入や世帯人数も変わります。世帯主の年齢別、収入、消費支出、食費とエンゲル係数の平均を表したのが表です(円・%)。
 
総務省家計調査2018年 世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出  二人以上の世帯のうち勤労者世帯

総務省家計調査2018年 世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出  二人以上の世帯のうち勤労者世帯




●世帯主年齢
世帯主の年齢です。

●平均世帯人員
一世帯の人数の平均です。

●勤め先収入
世帯主と配偶者の勤め先からの収入を合わせたひと月の世帯収入です。この中には、ボーナスや臨時収入を12で割ったものも含まれるので、実際のお給料より多くなります。

●消費支出
可処分所得(実収入-税金、社会保険料=可処分所得)の中の、実際に使ったお金。食費、住居費、水道光熱費、医療費等。つまり、消費支出以外のお金は、貯金とローン返済に回っていることになります。こちらも気になりますね。

●食料費
家でご飯を作る材料としての、米、パン、魚、肉、野菜、調味料等の他、酒や外食費も入ります。

●エンゲル係数
エンゲル係数(%)=食料費÷消費支出×100
手取り収入と食費の割合ではなく、ひと月に使ったお金の中でどれくらい「食費と外食費」を使っているかという割合になります。
 

我が家のエンゲル係数は?

さっそく我が家のエンゲル係数を調べてみましょう。家計簿を付けている人は簡単です。付けていなくても、1ヶ月分の食費に関するレシートを取っておけば、大丈夫!

●通帳
夫婦の通帳を用意して1ヵ月に消費したお金を調べてみましょう。

●レシート
食料費とは、ご飯を作る材料費だけではなく、外食費や飲み代も入ります。家族全員に1ヶ月協力してもらい「食料費」を計算してみましょう。スーパーのレシート、外食した時のレシートを取っておきます。割り勘した時は手帳や、スマホにメモをしておきます。自動販売機で買った物は、平日1日1回ペットボトルのお茶を買うなら、150円×21日=3150円とまとめて計算してもいいですね。

エンゲル係数(%)=「食料費」÷「消費支出」×100

さあ、何%になりましたか? 外食が多いと、エンゲル係数が跳ね上がります。グルメなご家庭やお酒が好きなご家庭も、収入に関わらずエンゲル係数が高くなります。ライフスタイルで、エンゲルの法則が逆転することもあります。しかし、極端に高い場合や低い場合は、 無理をしていないか、他の支出にしわよせが行っていないか、それが将来の貯蓄にどう影響するか、一度考えるきっかけにしてみてください。
 

消費税増税でどうする?

2019年10月の消費税増税で、食品は今までと同じ8%、お酒と外食は10%になります。「つい、飲み過ぎるんだよね」という人は、2杯目3杯目をノンアルコールビールに。アルコール度数1度以下なら飲料になるので消費税は8%です。これを機会に、休肝日を増やすのも、健康と家計にはいいでしょう。

節約、となると真っ先に目が向かうのは毎日の食費です。ただ、食費を減らすのも限界があります。副業も厳しい世の中、自分以外のお金に働いてもらう、投資にも目を向けてみましょう。今はワンコインから、できる投資もありますよ!


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