家計簿・家計管理/性格別の家計管理術

個人事業主のどんぶり家計脱出作戦!(2ページ目)

会社員と違って、個人事業主は仕事のお金も家計もちゃんと自分で管理しないといけません。どんぶり勘定では、貯まるはずのお金もたまりません。お金を管理する方法を身につけ、この機会にピンチを脱出しましょう。

山口 京子

執筆者:山口 京子

家計簿・家計管理ガイド

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税金
出て行くお金をしっかり把握しましょう。入って来たお金=自由になるお金ではありません。まずは、税金からチェック!よ。

そろそろ、どんぶりではいけない事に気づきましたか?実は会社員や公務員は○○手当てがある、退職金がある、税金や社会保険料を払い忘れないという点では恵まれています。ところが個人事業主は自己責任で努力をしないと、誰も助けてくれないのです。

まずは、年間の固定費をチェック!


■税金編
「ゼイキン」と聞いただけでもう、ネガティブワードを聞いてしまった様な気分がすぐれない人もいるかもしれませんが、確定申告をして戻って来る、あのお金も「ゼイキン」です。あの戻って来た「ゼイキン」を、うれしくなってつい使ってしまいがちですが、その後に払う税金がある事を思い出し、取っておくとあわてません。では、一体どんな税金があるのでしょう。
・自動車税
・固定資産税、都市計画税、住民税
・消費税
まずは、昨年の納税通知書や確定申告用につけている帳簿を探して、年間いくら税金が必要かをチェックします。

■社会保険料編
個人事業主の多くは、国民年金と国民健康保険(もしくは、同じ職種の健康保険組合)に加入しています。国民年金の保険料は、4月からひと月14,660円になりました。健康保険の保険料は、所得と年齢扶養している家族によって変わります。

どうですか?意外とたくさんお金が必要な事に気づきますね。例えば、うっかり住民税を払い忘れると、最初の1か月は4.5%、2ヶ月目からは14.6%という高い延滞金を払わなくてはいけません。

では、税金と社会保険料以外のお金は?

仕事の経費をチェック!


たくさん払うお金を見て来ましたが、まだまだ会社員の手取りには追いつきません。会社員なら、交通費や宿泊代、他のスタッフに払うお金は会社から出るのが当たり前ですが、個人事業主はすべて自分持ち。ここで毎月出て行く金を見てみましょう。

■固定経費(仕事があってもなくても払うお金)
家賃、住宅ローン、水道光熱費、通信費、保険料、その他業種によって必要なもの。

■変動経費(仕事が増えると増えるお金)
交通費、外食費、接待交際費、仕入れ、外注加工費など。

ここまで頑張って把握して、やっと収入から必要なお金を引いた「手取り」が出ます。大切な事は、手取りを把握しておく事です。

次のページでは、簡単な管理方法と、お金の貯め方を伝授します。
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