高倍率ズーム搭載機におけるふたつの潮流とは?
現在。高倍率ズームレンズ搭載のデジタルカメラには、現在ふたつの潮流が存在しています。ひとつは過去のレンズ一体型のズーム倍率が大きくなってきたこと。もはや30倍は当たり前というビデオカメラ並のズームレンズを搭載しているものもさほど珍しくない状況です。
もうひとつの流れは、「そこそこコンパクトでありながら10~20倍ていどのズームレンズを搭載している」という製品です。
これほど差のある製品を「高倍率ズーム」とひとくくりにしてもいいのか、ちょっと悩んでしまうほどです。使用用途も大きく異なってきており、前者であれば運動会などでちょっと気合を入れて撮影したい場合、後者は一般的なコンパクトデジカメの延長としてズームが伸びた……というような使い方になるでしょう。
ズーム機能がおすすめのコンパクトデジタルカメラ
・パナソニック LUMIX DMC-TZ30厚さ28.2mmと薄型とはいえないものの、充分な可搬性を持っている「旅行デジカメ」で、24-480mm相当の20倍ズームレンズを搭載しています。その他、GPS連動式のランドマーク記録機能を持っています。超解像ズームで40倍相当まで画像の劣化の少ないズーム、そして60pのフルHD動画撮影ができるところもチェックしておきたいポイントです。
・ニコン COOLPIX P510
42倍ズームとクラス最高のズーム倍率を誇るレンズ一体型のデジタルカメラ。ワイド端は24mm相当、望遠端の焦点距離はなんと大台の1000mmに到達しました。チルト式の液晶ディスプレイも搭載されており、さまざまな撮影シーンに対応が可能なマルチロールデジカメです。
・リコー CX6
高倍率コンパクトというカテゴリの元祖ともいえるCXシリーズの最新機種。28-300mm相当と10.7倍とズーム倍率は抑えめです。特筆しておきたいのはマクロ機能。ワイド端では1cmまで寄れ、かつ望遠端のテレマクロでも28cmまで寄れるという使いやすさはマクロを多用するユーザーには垂涎もの。また、金属製ボディの質感は物欲を充分に満足させてくれます。最速0.1秒のオートフォーカスもチェックポイント。(参考記事:リコー CX6 レビュー)
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