負けない手法2:長期投資
同じ金融商品でも売買のタイミングによって、儲ける人と損する人がいます。だから、多くの人が売買のタイミングに悩むのです。
そんな悩みを解消してくれるのが「ドル・コスト平均法」です。価格の動きやタイミングに関係なく定期的に継続して一定の金額を投資していく投資法のことで、買い付け価格を平均化できます。そして、長期で投資するほど買い付け価格を安く、平均化できるのです。
世界株安といった不測の事態がいつでも起こり得るので、感情などに流されないように自分の投資スタイルを作りあげよう |
また、「貯めるだけでは足りない!?投資が必要な理由」で解説しましたが、インフレによってお金の価値が減ることがあります。この場合、預金に預けていては資産が目減りするだけですから、インフレをヘッジできる株や不動産といった金融商品に投資することが必要になります。
目先を見れば金融商品の価格は変動しますので、一時的な価格変動を気にせずにできるだけ長期で運用する方がインフレをヘッジできる可能性があります。
注意点をおさえた投資を心がけよう!
しかし、これらの投資手法を活用したからと言って、損失が絶対に発生しないわけではありません。
今回、世界的な株安が発生したおかげで、ほとんどの金融商品が値下がりしました。このような場合には、複数の金融商品に分散投資してもその金融商品のほとんどが値下がりしていますので、損失が発生することがあります。時には、分散したことで損失がより拡大する場合もあるでしょう。
また、長期投資を心がけていても、世界規模の株安によって甚大な損失が発生すれば、不安に苛まされるのが普通というものです。不安に耐え切れずに、つい株を売ってしまったという人がいても不思議はありません。
一つの金融商品がいつもベストな投資先というわけではなく、その時々の経済情勢に応じて変化します。ですから、常に自分の資産配分が正しいのか、定期的に見直しを行いしながら、分散・長期投資を行っていくことが負けない投資家になるために必要だと言えるでしょう。