金の買い方、知っていますか?
金投資が安全資産として注目を集めたことで、金価格はここ数年、値上がり基調にあります。2015年4月現在、一時期よりも安くなったとは言え、金価格は現在も高い水準にあると言えます。金価格が上昇を続けているために、金投資に注目が集まっています!
金投資には、純金積立、金貨、金地金、金ETF、金の投資信託、金の先物取引等様々な種類があります。その中でも、金地金や純金積立、金貨は「実物の金」への投資になり、金ETFや金の投資信託、金の先物取引は実物の金に投資するわけではありません(金投資の種類については「純金積立、金地金…金投資の種類と選び方」を参照)。
金の購入場所
金というと一般的には金地金のことを差しますが、購入を考えた場合、金はどこで購入することができるのでしょうか。金地金は、百貨店や宝飾店、鉱山会社、銀行、商品取引会社等といった身近な場所で購入することができます。ただし、全ての業者で取り扱っているわけではありませんので、事前に確認することをオススメします。
例えば、証券会社としては、上場銘柄である今村証券(7175)では、店頭販売になりますが金地金が購入できる他、ネット証券としておなじみの楽天証券では、現物を引き出すことはできませんが、購入することができます。
他には、金地金商として田中貴金属工業や徳力本店、石福金属工業等や、鉱山会社として三菱マテリアルや住友金属鉱山等で金が購入できます。金投資に注目が集まるにつれ、これら業者の広告を、テレビや新聞等で目にする機会が多くなってきましたので、知っている人も多いのではないでしょうか。
金の購入は、インターネットでできる業者や店舗での購入になる業者、そして引き出しができない業者等様々です。金への投資が初めてなのであれば、どこで、どのように購入するのか、あらかじめ購入方法や保管方法等を調べておくとよいでしょう。
金の取引にかかる費用
金地金の価格は、新聞やテレビ等のニュースで毎日発表されています。しかし、実際に金を購入する場合には、この価格で取引するわけではありませんので注意が必要です。金地金の取扱会社で発表される価格には、小売価格(顧客が購入する時の価格)と買取価格(顧客が売却する時の価格)の二つの価格があります。そして、二つの価格には差が発生します。この小売価格と買取価格の差は手数料で、保険料や保管料、流通等にかかる費用にあたります。また、購入グラムによっては、取引時に取引手数料がかかります。いずれの手数料についても、購入する業者によって異なりますので、事前に複数社比較検討しておいたほうが良いでしょう。
金の取引にかかる消費税
また、金地金の購入には消費税がかかります。ただし、売却の際には買取価格に消費税相当額が上乗せされて支払われることになります。購入する時に支払い、売却時に受け取るので、実質的に消費税を負担することはありません。ただし、消費税率が変動した場合には、差額が発生することになります。金取引にかかる税金については、詳しくは「消費税もかかる…金の購入・売却時の税金」を参照して下さい。
購入する重さによっては、金地金を購入する際の金額は高額にならざるを得ません。金価格は常に変動している投資商品ですので、取引タイミングによっては損失を被る恐れもあります。元本保証があるわけではありませんので、慎重に投資を行うことが大切だと言えるでしょう。