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ライフプランに一般論はない! 生命保険不要論(2ページ目)

自分の人生設計に他人の一般的データを持ち込むのはやめましょう。内容が分からないものに毎月保険料を払っていて本当にいいのでしょうか?

長島 良介

執筆者:長島 良介

生命保険ガイド

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安易に解約は危険

さて、こうした動機のない状態で加入している生命保険ですが、本来であれば即解約してしまったほうが、負担を感じている家計にとっては良いかもしれません。

しかし生命保険の安易な解約は、万一、既に病気であったり、過去に病気を患っていた場合、二度と保険に入れない可能性が高いのです。

こうなってしまっては生命保険を必要としても2度と加入できません。生命保険の目的が明確化された場合は現在加入中である生命保険を継続するという方向性も十分に考えられます。

遺された家族のために

少し話がそれましたが、一般家庭の生命保険の大きな目的は「遺族の生活保障」です。

これは一家の大黒柱である世帯主が小さな子供と奥さんを残して亡くなってしまった場合、奥さんはお子さんが小さいため思うように働くことができず生活資金が足りなくなってしまう家庭も少なくないはずです。

こんなとき、遺族の生活保障として手持ちの現金ではとてもではないけれど足りない、そこで生命保険でカバーするという手段が有効となります。

そして、殆どの方がこの手段を利用するために加入しているといっても過言ではないでしょう。

離婚した場合を考える

今回は生命保険は必要だという前提を疑うことで、真実を見極めることがテーマです。そこで、考えられるもう一つの側面を考えて見ましょう。

それは一家の大黒柱がいなくなるのは亡くなった場合だけではないということです。

すなわち離婚です。離婚した場合も若干の差こそあれ同じような状況がまっています。しかし、この場合は当たり前ですが生命保険金はありません。だからといって、この母子は生きて行けないのでしょうか?

答えはNOですね。シングルマザー、シングルファザーの家庭でも、経済的には苦しいことは十分に考えられます。しかし、実際は、自立してしっかり生活している家庭も数多くいることも事実です。

生命保険は・・・

生命保険は確かに助かります。ないよりはあったほうが良いに決まっています。

しかし、無料ではなくむしろ高額といえるでしょう。そして、最も多くの方が目的としている遺族の生活費の保障も、実はなくてもいいかもしれないということを今回お話ししてまいりました。

他人は関係ありません!

ここで、お話したいことは、「またか!」と思われるかもしれませんが生命保険に入る前に考えるべきことがあるということです。何度でも言います。

そしてそれは家庭の事情によって様々であるということです。

けっして平均値や一般的な事例に惑わされることなく「我が家にとってやはり生命保険は必要だ」という結論がでればそれは誰がなんと言おうと必要であり、「きっと何とかやっていけるから保険料はもったいないわ」というのもその家族にとっては正解なのです。

生命保険を活かす!

生命保険は家族の人生を左右します。自分で決めるという気持ちを持って現在の契約を見直そうとすることで初めて「住宅に次ぐ買い物」といわれる生命保険がその効果を存分に発揮することでしょう。
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