保険と貯蓄はわけたほうがいいの?

生命保険の見直しの際、徹底的に掛け捨てにして、保険料を出来るだけ押さえ、浮いたお金を運用にまわすという考え方があります。果たして、この考え方は本当により多くのお金を手にできるのか?本当に掛け捨てにして良いのか?を検証したいと思います。

保険は掛け捨てに限る?!

ある、マネーセミナーで運用についてのお話をしていたところ、40代くらいの男性が私に「なんだか、お話を聞いているとより多くのお金を運用した方が賢い気がします。保険料を安くするために終身保険とか、その他貯蓄性の保険を解約して、掛け捨てに加入しなおし、浮いた保険料分のお金を運用したら、ずっと得なんじゃないかってきがしましたが、間違っていませんよね」ということでした。

専門家の中にも、この男性が考えているように、保険は掛け捨て、浮いたお金は運用にという方が少なくありません。この考え方は間違っていないのでしょうか?

運用にリスクはつきもの

資産運用の話を聞いた人は、多くの場合、私はやっぱりだめだ。と思う人は少なく、割と運用に対するハードルが下がって積極的になる人が多い傾向にあります。そのため、上記のような考え方がでてくるのでしょう。しかし、運用はリスクがつきものです。大きなリターンも期待できますが、大きな損失も考えなければいけません。

掛け捨て保険と資産運用

終身保険は払込期間を満了し数年経過すれば、ほぼどの会社も解約時の払戻金は支払った保険料総額を上回ってくるでしょう。(ただし、特約がついている終身保険はこの限りではありません)終身保険は保険ですから、解約しなければずっと保障がついてきます。

例えば・・・40歳男性の場合

死亡保障1500万円の終身保険(特約はついていません)
の保険料総額が1100万円、
60歳まで保険料を払い63歳で解約払い戻し金が1100万円を超えます。
(四捨五入してかなり数字を丸めていますが、概ね外れていません)

もし63歳で、この保険を解約して旅行にでも使いたいと考えた場合を考えて見ましょう。ここまでの20年間、無料で1500万円の保障がついてきたことになります。

20年間掛け捨ての保険に1500万円加入したとき20年で支払う保険料の総額は約180万円です。終身保険を利用したとき同様に1100万円のお金から、この金額を差し引くと920万円。

この920万円を20年で1100万円以上に殖やさなければ「保険で貯蓄」には勝てません。しかし、20年間で180万円以上殖やすには平均して2パーセント弱
の運用益を狙う必要があります。前向きに取り組めば難しい数字ではないかもしれませんが・・・