生命保険の見直し/生命保険の見直しをするタイミング

生命保険の定期的な見直しは必要か?(2ページ目)

生命保険は定期的に見直しましょうといわれますが、本当にそうなのでしょうか。見直しの必要性について考えてみましょう。

長島 良介

執筆者:長島 良介

生命保険ガイド

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安易に解約してはいけない保険

安易に解約しない、できるだけ活かしたほうが良い保険をご案内します。
■終身医療保険
毎年のように新しい保険が発売されます。毎年のように安い保険の発売が目に付きますが、自分にとって必要な保障があるかどうかを確認もせずに、ただ保険料が安いというだけで、切り替えてはいけません。
安い保険には理由があります。「保険料の払い込み期間が長い」「入院日額が少ない」「入院限度日数が短い」、「保障の範囲が狭い」「手術給付金が少ない」等々の理由が無いかどうかを確認の上、今より保険料が安くなるのであれば、検討しても良いでしょう。

最近の医療保険は、解約しても保険料が戻ってこないものが殆どですが、もし、解約返戻金が戻ってくるタイプに加入している場合は「今まで支払った保険料」「これから支払う保険料」そして「解約返戻金の金額」を確認し、果たして解約したほうが得をするのか、損をするのかを確認しましょう。

■終身保険
生命保険の保険期間が一生涯のタイプです。終身医療保険と異なり、解約返戻金の無い終身保険はありません。(一部の保険会社のみ特約として解約返戻金の無い終身保険が販売されています)
このサイトでも再三にわたりご案内していますが、この保険は貯蓄性が高く中途解約はそれまで蓄積してきた保険料の一部分を放棄することになります。「それまで支払った保険料の総額」と「現時点での解約返戻金」を比べ、どの程度解約によって減ってしまうかを確認しましょう。
あくまで死亡保障としてとらえ、貯蓄性を求めていなければ、現在の保険料を比較するだけで答えは出ます。
貯蓄性なのか、保障なのかを決めましょう。

死亡保障に貯蓄を組み阿合わせた保険です。これらの保険で貯蓄以外の目的で加入する人はまずいないでしょう。

■養老保険、学資保険、個人年金保険
あくまで、貯蓄が目的の保険です。したがって、満期金が支払った保険料総額より、どのくらい増えているかが目安です。
中には入院の特約や怪我の特約がついていて、その特約の保険料の影響で、払った保険料より、受け取る満期金が減ってしまう契約もあります。これは保障はただではないということで、やむを得ないでしょう。特約をはずすことができるのであればすぐにはずしましょう。
もちろん、この特約に保障を頼っていたのであれば、別の保険で保管することを忘れないようにしてください。

保険料が高いと言う理由で、安易な解約をしてしまい、大切な資産を減らしてしまうよりは、保険料を払い続けることが可能で、他に良い金融商品がないのであれば、満期まで、持ち続けることが確実にリターンを得ることにつながります。

「期間が長い保険」「満期金のある保険」「年金タイプの保険」をご案内しました。これらの保険は定期的な見直し、変更が難しいものばかりです。すでに加入している人は解約を慎重に、これから加入する人は満期まで解約しないよう見直しの必要の無い金額での加入を検討してください。
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