長期契約のデメリット
次に長期契約のデメリットについて考えて見ます。最大のデメリットは、若いころの保険料が高いということです。前述のように、高齢時は若いころの保険料で済みますが、それは単に若いころにたくさん払っていたからに過ぎません。短期(1年から10年程度)の保険の保険料に比べると、割高なのが超長期の保険となります。しかしながら、昨今の終身医療保険についてはかなり安い保険料も見受けられるようになりました。
もう一つのデメリットは、やはり、その融通性のなさでしょう。仮に、20歳に加入した場合、何十年も同じ保障が必要か?ということです。保険期間が一生涯という終身保険や、終身医療保険。仮に30歳のときに加入したばあ、80歳、90歳まで保障が変わりません。何十年も先の物価などの経済状況や、その他もろもろの環境のことを考えた場合、本当に良いかどうかは誰にも分かりません。
中には、その融通のなさは大きなリスクだから、終身保険なんてばかげていると言い切る経済評論家や、FPがいるくらいです。しかし、本当にばかげているのかは疑問です。それは、あくまで未来の出来事を予測しているに過ぎないからです。確かに今1千万円の保険金がもらえる終身保険も、物価が2倍になってしまえば、500万円の価値しかなくなります。しかし反面、物価が変わらなければ1千万円が受け取れるわけです。
一部の専門家の意見は単なる予言です。あたる根拠はどこにもありませんし、外れてもその人たちは、平気で専門家を続けるような人が多いことも事実です。長期固定の融通のなさは確かに、メリットとはいえませんが、何年かたってみてみればメリットとなる可能性もあることを理解しましょう。
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