生命保険/保険期間と保険料払込期間

保険期間と保険料の関係(2ページ目)

自分の目的に合った生命保険を手にするために理解しなければいけないことが3つあります。「保障」「保険期間」そして「保険料の払い込み期間」今回は二つ目の保険期間についてお話を進めていきます。

長島 良介

執筆者:長島 良介

生命保険ガイド

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長期契約のメリット

超長期間の保険のメリットの1つ目は1度契約したら、その契約がずっと継続できるということです。理解しやすいように今回は、30年以上の保険は長期、30年以下の保険は短期と考えてください。

短い保険期間での契約は契約を継続したくても病気になってしまい継続できないものがあります。(ここはぜひ確認してください、保険会社によって異なります)また、短い期間しか契約できない保険は更新可能な年齢も、65歳、70歳などの設定で、その年齢以降は継続加入(更新)できないものもあるので、「更新可能年齢」しっかりと把握しておく必要があります。(このケースは共済に多く見られます)

メリットのもう一つは、保険料が保険期間中は変わらないことです。(保険料のステップ払いの特約がついている場合を除きます)本来、人の保険、特に生命保険や医療保険のように「病気で死亡」「病気で入院」という出来事を保障する保険は年齢が高くなるにつれて、保険料は上がっていきます。それだけ、保険金を支払わなければいけない可能性が高まるためです。

まったく、同じ内容の保険でも、加入年齢によって保険料が大きく変わる(高齢時の保険料が高い)のです。しかし、長期契約の人の保険は保険期間中保険料が一定です。短期の保険は更新のたびに保険料が上がりますが、長期間の保険は保険料が上がりません。年金暮らしになっても若いころの保険料と同額というのは大きなメリットといえます。

そして、最後のメリットは長期の保険には解約時に払い戻し金があるということです。長期の保険は短期更新型の保険に比べれると、若いころのの保険料は払いすぎといえます。そしてこの払いすぎた保険料は将来、高齢時の保険料に当てられるわけです。では、もし、途中で解約した場合はどうなるのでしょう。

そうです、契約者に払いすぎた保険料が返還されます。それが解約返戻金と呼ばれる払戻金のことです。終身保険などの、長い期間の保険の場合はこの解約返戻金が、それまで支払った保険料(掛け金)を上回ります。たとえば、30年間保険料を900万円払ったとしたら、解約返戻金が1千万円を超える。そんなイメージです。

長期の保険に貯蓄性があることを意味します。掛け捨ての保険ではないということです。

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