子育てに掛かる費用をカバーする生命保険
ここは子どもがいる家庭にとって必要なところです。お子さんのいない夫婦や、独身世帯にとっては必要ないかもしれません。子供一人当たりにかかる教育費に個人差はありますが概ね2000万円と言われています。(もちろん家庭によって差はありますのであくまで平均値として捉えてください)この部分が必要な理由は、奥さんが子育てのために、十分に働くことができない状況をかんがえたときです。子どもが小学校を卒業するくらいまでは、遅い時間まで働くことも難しいのが現状です。このように仕事も制約があるため思うようにいかないこともあるでしょう。そんなとき、あしながおじさん的な役割を果たしてくれるのが、この保険の目的です。
この保険はお子さんの教育費や、子どもが小さいうちの何年にも及ぶ生活の糧となる部分を担っているため、その保険金額も大きくなります。万一の際、まとまった高額の保険金を受け取っても、伴侶をなくして、さらに忙しい毎日の中やりくりしていくのは至難の業です。大金が入ると使ってしまうのが人間の性で、意外と使い込んでしまう人が多いようです。
そこで、この部分には年金のように、毎月保険金が振り込まれるタイプの保険をお勧めします。
決められた金額が加入時に決めた保険期間満了の年まで、振り込まれていきます。これであれば公的な遺族年金などと同じように毎月銀行に入ってきますから管理も楽になります。使い込んでしまうこともありません。
この保険は収入保障保険(家族収入保険)といいます。終身保険と異なり、まったくの掛け捨てです。(解約しても若干の払い戻しがあるか、ほとんどありません。)
ただし、決められた期間に一定額が支払われるタイプなので、保険期間が長ければ、トータルで大きな金額を受け取り、期間の残りが短ければそれだけ受け取る金額が少なくなります。
たとえば、保険期間の残りが30年で毎月10万円受け取るタイプであれば
10万円×12ヵ月×30年=3600万円
をトータルで受け取ることになります。
もしこれが後5年ということであれば
10万円×12ヵ月×5年=600万円
ということになります。したがって、この保険は長生きすればするほど、保障が減っていく保険ということがわかると思います。子供の成長に従い子供が独立するまでの間の保障と考えたとき、使い勝手のとても良い保険です。無駄のない高額の保障を得たいとき、最も保険料を抑え、効率的に保障を確保できる保険なのです。
さて、問題は保険金(毎月受け取る金額)をいくらに決めるかです。ベストは社会保険事務所で、今お父さんがなくなったら遺族年金を含めていくら受け取れるのかを確認してほしいです。ただ、今回はずぼらな方が今すぐ行動するためのお話なので、細かいことは言いません、払える保険料で、予算の範囲で保険金額を決めてください。ただし、お子さん一人あたり受取総額2000万円以上は確保するところからスタートしてみてください。
まとめです。
「子育てに掛かる費用をカバーする保険は収入保障保険で用意する」
※この保険の使い道として、住宅購入の際に親からお金を借り、返済していく場合なども有効です。返済期間と保険期間、毎月の返済額と毎月の保険金の額を揃えると、万一のことがあっても確実に親に保険が完済してくれます。