出産・育児費用/出産・育児費用関連情報

2人目の子育て費用は1人目の8割?(2ページ目)

平成17年度「国民生活白書」の試算では、2人目は1人目の8割で済むということです。

豊田 眞弓

執筆者:豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金ガイド

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データの見方に注意が必要?

国民生活白書のデータでは、1人目>2人目>3人目と、子供費が下がっていくというデータが示されていますが、ここで素朴な疑問があります。子供が2人なら2人、3人なら3人とも、原則としてできるだけ平等にするはずです……。

きょうだいはどの子もかわいい。子供費も平等にかけるはず?
「1人にかかる費用が逓減していく」のではなく、「3人分の平均が下がっていく」のではないかと思います。

どの子もかわいいのに、3番目の子だけは高校まで……などということはありえないように思うのですが、前ページの図を見ると、2人目はともかく、3人目は教育費がぐんと下がっているのは、違和感があります。

本来は、前ページの図で2人目、3人目とされている分は、「2人目の追加分」「3人目の追加分」であって、3人きょうだいであるなら、それぞれ足し合わせて、3で割った分が、本来の3人目の分に近いのではないかと思います。

2人目は9割、3人目は8割?

ということは、
1人目=10に対して、2人目=8、3人目=6
とされているのは、次のように読み替える必要がないでしょうか?
  • 1人っ子の1人分=10
  • 2人きょうだいの1人分=(10+8)÷2=9
  • 3人きょうだいの1人分=(10+9+6)÷3=8.3
そう見るのが自然ではないでしょうか。つまり、2人目は9割、33目は8.3割と言えそうです。

しかも、「逓減していく」「2人目は8割しかかからない」という表現は正確ではなく、それ以上かけられないために、「逓減せざるを得ない」「かけられない」というニュアンスではないかと思います。

いずれにしても、2人目、3人目が生まれたら生まれたで、なんとかやりくりして子供費・教育費をコントロールし、2人、3人の子供も育てていくこともできる……。私はむしろ、上のデータからはそんなメッセージを読み取りました。


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