個人の信用力を確認するための「個人信用情報」とは
住宅ローン以外の返済状況には特に気をつけましょう! |
住宅ローンの申込書にも現在の借入状況を記入するようになっていますが、実際には「個人信用情報」という情報をもとに個人の信用力の審査を行っています。
「個人信用情報」とは、プロフィール(氏名、住所をはじめ、現在の借入状況、過去の返済状況など個人のお金についての信用性に関わる情報です。具体的には次にあげる4つの個人信用情報機関があり、住宅ローンの審査はもちろん、自動車ローンや教育ローンなどすべてのローンやクレジットカードやカードローンの申し込むときには、申し込みを受けた金融機関が必ず各個人信用情報機関に照会を行っています。
各申込書には必ず個人信用情報機関への照会や登録に関する同意事項があり、この同意をもとに照会や登録を行っています。その同意事項にはどの個人信用情報機関に照会や登録を行うか明記されています。
どのような情報を登録しているか詳細については各個人信用情報機関のホームページに明記されています。
【個人信用情報機関】
全国銀行個人信用情報センター
銀行などが加盟
株式会社CIC
クレジット業者が加盟
全国信用情報センター連合会 ※日本信用情報機構が承継
消費者金融系が加盟
株式会社CCB ※日本信用情報機構(JICC)に名称変更
クレジット業や消費者金融系が加盟
以上の個人信用情報機関のうち、金融機関は2~3の個人信用情報機関を活用しているので、住宅ローンの申込書に記載されている個人信用情報機関のホームページについては1度確認することをお勧めします。
「カードローン等の他の債務の状況や返済履歴」の審査方法
このように金融機関は「個人信用情報」をもとに住宅ローン以外の借入状況と過去の返済状況をみて審査を行っています。現在の借入状況で注意が必要なのは、クレジットカードのキャッシング可能額やリボルディング可能額、カードローン額です。実際に借入がなくても、借入可能額を審査上は借入をしているという前提で審査を行うので、このようなカードをたくさん持っていると合計した借入可能額が数百万円に及ぶと、住宅ローンの申込金額に影響して、借入額が減額されることもあります。よって、必要がないクレジットカードのキャッシング枠やカードローンがあったら、このさい解約したほうがよいでしょう。
また、住宅ローンの審査に通ったからといって安心してはいけません。住宅ローンの実行(住宅ローンの借入金が口座に入金される)直前にも「個人信用情報」の確認を行うので、住宅ローンの審査終了後に、新しく自動車ローンを借りたり、カードローンを新規でつくったりすると、住宅ローンを借りることができなくなるかもしれません。
過去の返済状況に、延滞などの情報(専門用語で事故情報)があると、その内容によっては住宅ローンの審査が通らない場合もあります。過去に延滞などの実績がある場合は、本人であれば個人信用情報機関に現在の登録状況を確認できるので、申し込みをする前に個人信用情報機関に照会したほうがよいでしょう。具体的な照会方法は個人信用情報機関のホームページに記載されています。
【まとめ】
1.住宅ローンの申し込みをする前に、自動車ローンなどのほかのローンの毎年の返済額も確認する。
2.必要のないクレジットカードのキャッシング枠、リボルディング枠、カードローンは解約する。もし、残高があったら、金利も高いので完済するようにする。
3.過去に返済の延滞などがあった場合は、念のために個人信用情報を確認しておく。