その他の通貨もたくさんある
オーストラリアやニュージーランドは、海外旅行やロングステイ先としても人気が高く、「将来の渡航のために今から資金準備をしておきたい」など、目的がはっきりしている人にオススメ。また、アメリカドルやユーロに比べて金利が高いため、人気があります。その他にも、イギリスポンドや新興国の通貨など、それぞれに特徴があります。
注意したいのは、アメリカドルやユーロに比べて流通量の少ない通貨は、レートの動きが大きくなりやすい傾向があること。投資したままうっかりしていると、引き出す時の為替レートが大きく動いている可能性もあります。十分な下調べと、投資した後も自力で情報収集する必要があるので、誰にでも適した通貨と言うよりは、目的や生活スタイルで選ぶ通貨といえます。
【その他の通貨の特徴】
■オーストラリアドル
農業が盛んで、石炭や石油、鉄鉱石などの資源に恵まれた資源国であることから、穀物や原油などの商品市況の影響を受けることも。
※「オーストラリアドルの特徴、為替情報」もご覧ください
■ニュージーランド
人より羊の数の方が多い、と言われるほど酪農が盛んな国。オーストラリアとの貿易量が多く、産業の構造も似ていることから、オーストラリアドルと似た動きをすることが多いと言われます。
■カナダドル
オーストラリアと同じく資源国。アメリカとの結びつきが強く、米ドルの動きに連動する傾向が。
■イギリスポンド
イギリスはEU加盟国ではあるもののユーロは採用していません。ポンドはかつては機軸通貨でしたが、現在は流通量も減り、動きが乱高下することもあります。
※「ポンドの特徴、為替情報」もご覧ください
■スイスフラン
永世中立国であり安全通貨として、戦争やテロなど有事に逃避先として買われる傾向が。
※「スイスフランの特徴、為替情報」もご覧ください。
■南アフリカランド
ランドは、ダイヤモンド・金など鉱物資源に恵まれた国として有名な南アフリカ共和国の通貨。為替レートは、MSNマネーなどで確認できます。
※「南アフリカランドの特徴、為替情報」もご覧ください
■人民元
発展著しい中国の通貨。2005年までは1ドルあたり8.3元でほぼ固定されていましたが、現在は「通貨バスケット」といわれるしくみを導入。
※「人民元の特徴、為替情報」もご覧ください
通貨の特徴を見ると、それぞれの国の産業や貿易、他国との関係に影響されていることが分かります。基本の通貨とその他の通貨、それぞれの特徴を踏まえて、外貨預金通貨選び3つのポイントもご覧下さい。