「エムエムエフ」ってどういう意味?
外貨商品の一つである、外貨MMFまたは外貨建てMMF。「MMF」というのは、「マネー・マーケット・ファンド」を略したものです。性格としては外貨預金とよく似ていますが、名前の通りファンド(投資信託)の一種です。外貨MMFは、元本の保証はされていないものの、外貨預金に引けをとらないほど安全性を重視した運用が行われています。
外貨MMFには満期がなく、原則として買い付けた翌日から解約することができるので、為替レートが思わぬ動きをした場合にもフレキシブルな対処が可能です。また、金融機関によっては、外貨建ての株式や債券、ファンドなどを購入するために利用したり、債券の利息やほかのファンドの分配金を外貨のままプールしておいたりできるので便利です。
外貨MMFは利回りが高い!
外貨MMFは、運用成果に応じて分配金を受け取る仕組みになっています。多くのファンドと同様に、あくまで運用した成果を投資家へ分配するのであって、利回りは事前に約束されているわけではありません。通常、過去の一定期間の実績から年換算した利回りが公表されているので、これを参考にするとよいでしょう。外貨MMFの利回りは運用する会社によって異なりますが、外貨預金に比べると高めになっていることが多いようです。さらに、毎月末に分配金が元本に加えられるので、利息が利息を生む「複利効果」も期待できます。
外貨MMFの直近の利回りは、野村証券や楽天証券などをはじめ、各社のホームページ上に掲載されています。
外貨MMFの注意点もまとめておさらい
米ドルやユーロ、豪ドル、英ポンドなど、さまざまな通貨建てMMFは、主な証券会社やソニー銀行などで購入することができます。外貨MMFの買い付けに必要な予算は、金融機関によって異なりますが、およそ1万円程度とハードルは低め。気軽に始められて、換金は自由、利回りも高め、とメリットが満載な外貨建てMMFは、知ってて得する金融商品の代表格です。
ただし、安全性が高いとはいっても元本が保証されているわけではありませんし、為替レートの動きによっては、大きな損失を被る可能性もあります。また、外貨預金と同様に、購入時と解約時には原則として為替手数料が発生することも覚えておきたいポイントです。
■外貨MMFのメリット
- 原則、自由に解約できる
- 1万円程度から購入可能
- 外貨預金に比べて利回りが高め
- 元本は保証されない
- 為替リスクがある
- 原則として為替手数料が必要