円高・円安でどうなる?
では、この二重通貨預金なら「円高による為替差損を回避しつつ外貨の高金利も受け取れる」のかというと、もちろんその可能性もありますが、あくまで「条件付」です。「このレベル以上は円高にならないだろう」という予想が当たればよいのですが、あらかじめ定めた為替レートよりも円高になった場合には、元本を外貨で受け取ることになるので為替差損が発生する可能性が高まります。一方で、円安になった場合には元本は円で受け取るので為替差益を得るチャンスも得られないことになります。
<二重通貨預金の受取りパターン例>
満期時の受取りは円と外貨、両方の可能性があるのがポイントです。条件によっては、上記のパターンに当てはまらない場合もあります。 |
注意点のチェックを忘れずに!
これまで見てきたように、二重通貨預金のメリットを最大限享受するには、将来の為替レートを的確に予想できるかどうかが鍵になります。二重通貨預金は、商品のしくみの複雑さもさることながら、最低限預け入れなければならない金額が高めに設定されていることからも、資金に余裕があってなおかつ外貨にも慣れた中・上級者向けの商品と考えた方がよさそうです。また、元本を外貨で受け取った場合には預金保険の対象外となる点にも注意が必要です。
【今日のおさらい】
■二重通貨預金の注意点
●一定以上の円高になると元本は外貨で戻ってくる
●一定以上の円安になっても為替差益を得ることはできない
●原則として満期までは解約できない
●外貨で受け取るなら預金保険の対象外
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