下北沢の夜を、カフェのソファでくつろいで過ごす
「画家」のコーナー。パレットやクレヨンが窓辺を彩ります。
「多くのカフェは閉店時刻が早く、遅くまで開いているお店はバーっぽい感じで営業されてますね」
そういえば、私も夜に下北沢にいるときは100%お酒を楽しむ気持ちになって、日本酒と和食のお店やワインバーにばかり入っていました。そんな街に、食事をしたい人もお酒の杯を重ねたい人もコーヒーとスイーツで和みたい人も、ともにソファでくつろぎながらほどよい温度の時間を楽しむ、カフェならではの過ごしかた。夜の選択肢が増えて嬉しいのです。
古い糸巻きや裁縫道具をディスプレイしたお針子のコーナー。
「そういう部分は、ハネヤカフェでお世話になった築地の人々と共通していますね」
期間限定でオープンしていたハネヤカフェは、契約期間満了のため2012年2月に閉店しましたが、内装に使われていた素材のいくつかは、姿を変えてブリキボタンでお客さまを迎えています。
夕方になると階下のモルディブがコーヒー豆を焙煎する香りが漂ってきます。
「下北沢という独自の文化と歴史をはぐくんできた街に融合していくようなカフェになりたいと思っています。アトリエとして壁に余白を残してありますので、今後、本物の画家のたまごのかたと出会えたら壁に描いていただきたい。お客さまにもこのアトリエで遊んでいただいて、いっしょに空間を作りあげていきたいですね」
壁にアート作品の展示をしたい、などの希望にも応じてくださるそうです。気軽にスタッフに相談してみてください。
階段を2階にのぼると、遊び心いっぱいの看板が迎えてくれます。