掲載日: 2009年 06月 26日
アジア大学ランキング2009東大3位はなぜ?
国際性の評価でポイントを落とす日本の大学
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| 毎回このセミナーには多くの学校関係者が集まる(@エルゼビア・ジャパン) |
日本を代表するこれらの大学では、研究者からの評価や学内の論文が他に引用される回数など、アカデミックな要素については優位性がありますが、国際性を問う評価項目については、一様にマイナス要因になっていることがわかります。
アジア大学ランキング 東大3位に「なぜ?」の声
2008年の世界の大学ランキングでは、アジア圏の大学において、東京大が19位でアジア圏1位、香港大は26位で、アジア圏では京都大に続き、3位という結果でした。ところが、半年後の今回のランキングでは、順位が逆転しており、大学関係者間では「なぜ?」との声があがっていました。このような疑問について、ランキング作成の責任者であるベン・ソーター氏は、次のように答えています。
「まず、前提として、これまでの世界の大学リスト(北米・欧米が入っているリスト)から、アジアの大学しかないリスト(北米・欧米が入っていないリスト)を使用した。『研究者の評価』の項目などでは、そのリストから研究者たちは推薦する大学を選ぶわけで、世界の大学リストからアジアの大学をどこか選ぶときと、アジアの大学リストから選ぶときとでは、無意識のうちに何らかの判断が働くことは考えられる。」と述べ、世界中からあえてひとつを選ぶときの意識と、アジアのなかから選ぶときとの意識が同一ではないということを強調しました。
また、「今回の地域ランキングでは、世界ランキングでは入れることのできない、地域に合致した指標を加えた。」ことも明らかにし、具体的には「インバウンド、アウトバウンドのデータを加えた」ことを説明。これば「地域における貢献度を見る意味合いがある。」とのこと。
「英語が母国語ではない学校においても、留学生を含めた全ての学生を魅了する必要がある。」という見解を示しました。
つまり、英語での授業によってあらゆる学生が授業を受けられる体制作りが望ましく、それを実現している大学を評価し、ランキングに反映させたいと考えているようです。
実際、上位にランクインされた香港の3大学は大半の授業が英語で行われているとのこと。香港大学は、そもそもがイギリス植民地時代に英語を理解できるエリートのためのものであったわけで、「英語」の授業は当然のことなのかもしれません。
世界大学ランキングとアジア大学ランキングとの評価基準の違い
アジアランキングでは、インバウンド、アウトバウンドのデータが世界ランキングでも評価基準であったInternational Factors(全体の10%の比重)の中に加味されました。さらには、Papers per Faculty (一教員あたりの論文数)が15%の比重で新たに加わり、Peer review score(研究者からの評価)の重みが40%から30%に下げられています。
こうした、評価基準の違いが、東京大と香港大のランキングの逆転を生んでいるようです。
ベン・ソーター氏はアジアランキングと世界ランキングでは、指標も重みも違うので、結果が異なって当然。とも述べておりますが、そもそも、「指標や重みを変える意味があるのか」という声も学校関係者にはあります。
何を基準にするか、重視するかで、こうしたランキングは変動します。
そのランキングが、何に重きをおいているものなのかを見極めることも我々には必要です。
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