この中で、睡眠の問題を予防・改善するための情報を整理して、「快適な睡眠のための7箇条」をまとめました。ここではこの7項目について、それぞれを具体的に解説します。
快適な睡眠でいきいき健康生活
国も真剣に、睡眠問題に取り組んでいます |
日中にメリハリのある生活をしていると、夜はグッスリ眠れます。さらに、十分な睡眠が取れていると、1日を健康に過ごすことができます。これが、ストレスいっぱいの生活をしていれば、寝つきが悪いとか眠りが浅いなどの睡眠障害が起こり、それ自身がまたストレスとなってしまいます。
睡眠不足や睡眠障害は、労働災害や交通事故の大きな原因の1つでもあります。睡眠は個人の健康だけでなく、社会全体の問題も引き起こすこともあるのです。
睡眠に問題があると、高血圧や心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病になるリスクが上昇することも、明らかになりました。しかし、メタボリック症候群を予防しようと思っても、夜遅くに激しい運動をすることは考えものです。
交感神経が刺激されて心身が興奮し、寝つきが悪くなります。日中に行う適度な運動なら、夜の睡眠の質を向上してくれます。高齢者では、夕方の散歩なども効果的です。
食生活も見直してみましょう。朝食をしっかり摂ることで、心と体を目覚めさせ、元気な1日をスタートできます。夜は空腹でも満腹すぎても、快適な睡眠が妨げられてしまいます。
夜食を摂る場合は余り遅くならない時間に、消化の良いクラッカーやうどんなど、ごく軽いものにしておきましょう。高カロリーのラーメンや、消化に時間がかかる肉などは避けたほうがよさそうです。
快適な睡眠をとるように心がけることで、健康な生活習慣が作られていくと良いですね。