栄養管理/ビタミン

うつ病はビタミンB不足が原因かも!?

最近増えてきているうつ病。うつ病と栄養には関係があるということをご存知でしょうか? 今回はうつ病の原因の1つといわれている、ビタミンBの不足についてのお話です。

一政 晶子

執筆者:一政 晶子

管理栄養士・米国登録栄養士(RD) / 栄養管理・療養食ガイド

うつの予防・改善のために栄養もチェックしてみよう。
最近増えてきているうつ病。珍しい病気ではなく、私も身近なところで、うつ病でしばらく仕事をお休みする人や、うつ病の薬を服用している人から話を聞いたりします。今回はうつ病の原因の1つとして見逃されやすい栄養についてのお話です。食事からの栄養摂取は、自分でもコントロールが可能な部分です。

ビタミンB不足とうつ病

栄養素の不足がうつ病の原因になるのか、うつ病になった結果として栄養素が不足するのか因果関係がはっきりしていない部分もありますが、ビタミンB群の不足と、うつ病が関連していることは色々なリサーチで報告されています。今回は特に注目したい、3つのビタミンBである葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12を紹介します。うつ病が気になる人は、まず食生活もチェックしてみてはいかがでしょうか。ビタミンBはうつ病の処方薬の効き方を強くするとされています。薬を服用している人で、サプリメントの使用を考えている人は医師と相談してください。

葉酸

これはビタミンB9ですが、葉酸という名称がよく知られています。葉酸には気分を落ち着かせたり、健康的な神経システムを保持する役割があります。このビタミンBは、特にうつ病との関連が示唆されています。うつの症状が中程度の人には葉酸が効果的だと言われています。また、妊婦には欠かせない栄養素であることが広く知られています。葉酸は人の成長に不可欠で、正常な神経・脳機能に欠かせません。リサーチによると加齢による記憶の減退を遅らせるという報告もあります。

レバー、モロヘイヤ、春菊、ほうれん草、豆、アスパラガス、グリーンピース、ブロッコリ、アボカド、ピーナッツ、オレンジなどに含まれます。

次のページでは、ビタミンB6、ビタミンB12の説明をします。
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