ビジネス・クリスマスカードのメッセージの書き方
仕事上の取引先に、クリスマスカードを送りたい。ビジネスにおいて大切な心遣いです。会社名でのクリスマス・カードを送る習慣は欧米でも一般的で、特に個人宛とは区別して、Business Christmas Cardと呼ばれます。敢えてクリスマス色は消して、"Season's Greetings"もしくは、"New Year Card"として出されるのが一般的です。その理由は下記に詳述しますが、まずは、誰にでも使え、さりげなくスマートな例文をご紹介しましょう!
Wishing You every Happiness this Holiday Season and Throughout the Coming Year.(ホリデーシーズンと新年における皆様のご多幸を祈念しております)
<目次>
ビジネスシーンにおけるクリスマスカードの書き方の基本ルール
ビジネスシーンで贈るクリスマスカードの書き方では、以下の5つのポイントを押さえましょう。- 英文はすべてセンタリングする。
- 会社名、住所、署名等は、あいさつ文の下に記入します。
- 相手住所・宛名は、手書きで書くのがマナー・礼儀です。
- Business Christmas Cardでは、特に個人的な書き込みはしません。
- 封筒は、Season's Greetingsか、Happy Holidaysの表書きのものに。
"Merry Christmas!"はクリスチャンのみ
ここで、注意点です。ビジネスでの取引先にもクリスマス・カードを送る場合に、特に注意する点があります。それは、相手の宗教です。日本では誰彼かまわず安易に送りがちですが、基本的にクリスマスを祝うのはクリスチャンのみ。現在の世界情勢で、イスラム教やユダヤ教徒の人にクリスマス・カードを送ることは、実は極めて失礼な行為にあたります。特にビジネス上の取引のある会社宛の場合には、受け取る人の宗教を考えて、慎重にすべきです。日本人が考えるほど、宗教の違いは、寛容なものではないのです(Christian以外の人へのChristmas Cardは文化的非常識と覚えておきましょう)。
ですから、ビジネスでの取引先に送るクリスマスカードとしては、"Season's Greetings"(季節のご挨拶状)もしくは、"New Year Card"として送るのが、無難だといえます。また、カードの画像や装飾も「サンタ」や「十字架」など、クリスマスを想起するものは避け、季節感の漂う冬景色や日本的な内容を選ぶとセンスがよいと思われるはずです。
クリスマスカードはメールより郵送
クリスマスカードを郵送で送らずに、クリスマスカードの書面をメールに添付して送付したり、専用サービスを使ったりして季節の挨拶メールを送ってもいいのではないか、と考える方がいるかもしれません。しかし、メールで済ませることはおすすめしません。欧米では、届いたクリスマスカードを飾る習慣があります。送ったクリスマスカードが取引先の会社内で飾られることこそが、ビジネス上のお付き合いの証、関係を築いた証拠にもなるのです。個人的に関係を築いている顧客に対してはメールでも構いませんが、企業として正式に年末年始の挨拶をするのであれば、メールで済ませるのではなく、クリスマスカードを送ることが重要です。
クリスマスカードはいつまでに送るのがいい?
ホリデーシーズンに入ると、欧米では仕事はお休みとなり、家庭で過ごすことが多いです。クリスマスカードを社内で飾ってもらう期間も考慮に入れて、ホリデーシーズンに入る1~2週間前には届くように送ることが大切です。早めの準備が肝心です。ビジネスで使えるクリスマスカードのメッセージ英文例
ビジネスシーンで送るクリスマスカードに使える文例をご紹介いたします。■もっとも一般的で、使いやすい文例
- Greetings of the Season and Best Wishes for the New Year.(季節のごあいさつと、新年のご多幸を祈念申し上げます)
- Many Good Wishes for a New Year of Happiness and Prosperity.(新年の幸福と繁栄を祈念申し上げます)
■すでに関係を築けている取引先へ送れる、カジュアルな文例
- Wishing you a beautiful Holiday Season and a New Year of Peace and Happiness.(すてきなホリデーシーズンと、新年の平穏と幸せを祈念申し上げます)
■企業として正式に送る場面で使える、フォーマルな文例
- To our Customers and Friends we extend our Best Wishes for a Joyous Holiday Season and successful New Year.(弊社の友人でもあるお客様が楽しいホリデーシーズンと良き新年が迎えられますよう祈念申し上げます)
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