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ジャムなどの保存容器と道具(ガラス瓶等)の選び方・煮沸消毒法

家製ジャムや佃煮、果実酒などの手づくり食品は上手に保存することで日持ちします。保存容器・保存瓶の選び方、煮沸消毒に必要な道具と消毒の方法をご紹介します。長期保存は脱気殺菌をして、完全密閉できれば1年以上の保存も可能ですが、手づくり食品はできるだけ早めに食べきりましょう。

黒田 民子

執筆者:黒田 民子

ホームメイドクッキングガイド

保存容器と道具の選び方・煮沸消毒法

ジャムなどの保存容器と道具(ガラス瓶等)の選び方・煮沸消毒法

季節のおいしさを閉じ込めたジャムなど


食品を手づくりする魅力」では、食品の保存方法には砂糖や酢で保存する方法や、乾燥や燻製、そして塩漬けなどがあることをご紹介しました。ここでは、心をこめて作った手づくり食品を腐らせないための大事なポイントをいくつかご紹介します。

例えば、ジャムなどの場合、2週間ほどで食べきるものは、熱湯で洗った密閉容器に詰めて冷蔵庫で保存します。3ヶ月から半年くらいの保存は、煮沸消毒した熱いビンに熱いジャムを詰める方法があります。長期保存は脱気殺菌をして、完全密閉できれば1年以上の保存も可能ですが、手づくり食品はできるだけ早めに食べきりましょう。  
 
<目次>
 

ジャムや調味料の保存容器の選び方・ポイント

保存ビン・保存容器
中身の見えるガラス製の保存容器がおすすめです
ジャムや調味料の保存には、密閉度が高く、広口のガラス容器が扱いやすいです。市販のジャムの空き瓶は、蓋がきっちりと閉まるものであれば煮沸消毒してから再利用しましょう。ジャム瓶は、小瓶のほうが食べきりやすく保存場所もとりません。

果実酒の保存瓶は、果実が入れやすく取り出しやすい1~2リットル、4リットルのガラスの広口瓶が適しています。

果実酢はコルク蓋の瓶がおすすめですが、金属製のふたを使うときは、瓶と蓋の間にラップをはさんで、蓋のサビを防ぎます。
 

保存瓶の煮沸消毒に必要な道具

便利な調理道具
煮沸消毒にあると便利なもの
■深さのある大きめの鍋
保存瓶を煮沸消毒をするには、20~24センチ径で、高さも20センチ以上あるステンレス製の大きく深さのある鍋がおすすめです。瓶の蓋、じょうごなども一緒に煮沸消毒をしてから使います。

■トング
煮沸消毒をしたビンを取り出す時に使います。

■清潔な布巾
煮沸消毒した瓶を伏せるときに使います。

■霧吹き
アルコールや35度のホワイトリカーや焼酎をを入れて、大きな瓶の内側の殺菌消毒に使います。

■広口じょうご
でき上がったジャムを保存ビンに移す時に使います。ホーロー製ががおすすめです。
 

保存ビンや道具の煮沸消毒

煮沸消毒の方法
大きな鍋で、たっぷりの水で煮沸消毒
1.大きな鍋にたっぷりの水を入れ、ビンと蓋、スプーン、じょうごなど瓶詰めに必要なものが完全に浸かるようにします

2.火にかけ沸騰したら10分ほど煮沸消毒します

3.煮沸消毒が終わったら、清潔な乾いた布巾の上に、トングを使って瓶と蓋を取り出し伏せて乾かします

4.できたての熱いジャムを瓶に入れて、蓋をきつく閉め伏せて冷まします。熱いので充分気をつけて、やけどをしないように布巾などを使って下さい。
この方法では、3ヶ月~半年ほど保存ができます
 

脱気殺菌

少し手間がかかりますが、煮沸消毒したビン詰めをもう一度、煮沸して完全密閉する方法が脱気殺菌です。この方法では1年近く保存可能です。

1.煮沸消毒した保存瓶に、隙間なくジャムを詰めます。空気が入っているようだったら、箸で気泡を取り出し、瓶の口から1.5cmほどあけて詰めます

2.瓶の口を布巾でふき取り、蓋を軽く閉めます

3.鍋底にすのこを敷き瓶を入れます。瓶の2/3 ほど浸かる湯を注ぎ、30分ほど煮沸します

4.火を止め布巾などを使って取り出し、蓋をきつく閉めます。熱いので充分気をつけて下さい

5.冷めたら、日付と品名を書いたラベルを貼り、冷暗所に保存します
 

果実酒など大きな保存瓶の消毒法

煮沸消毒できない大きな瓶は、洗剤をつけて洗い熱湯をかけて乾いた布巾の上に伏せて乾かします。霧吹きにアルコールや35度のホワイトリカーを入れ、保存ビンの内側と蓋を消毒します。
 

ジャムや果実酒の保存場所

ジャムなど蓋を開封したら冷蔵庫で2週間以内で食べきりましょう。果実酒は、日の当たらない涼しい場所に保存してください。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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