コンテンツを見る人の調整方法
パソコンでホームページを見たり、テレビでDVDを見たりするだけならば、基本的として、周囲(環境)の色温度に合わせて、ディスプレーの「色温度」を調整するだけでもOKです。 色温度設定の項目が「高・中・低」など、数値(K)が明確でない機器の場合、映像の「白」が「白」に見えるよう、「色温度」や「色合い」を調整してください。
周囲(環境)と色温度の関係は、おおよそ下記の通りです
色温度 | 自然光(太陽光) | 照明光 |
7000K | 曇天 | クール色蛍光灯 |
6500K | 晴天時の正午 | 昼光色蛍光灯(D) |
5000K | 晴天時、午前9時/午後3時 | 昼白色蛍光灯(N) |
4000K | 日の出90分後/日没90分前 | 白色蛍光灯(W) |
2800K | 日の出40分後/日没40分前 | 電球(100W~) |
*数値、表現、色は、おおよその目安です。
尚、学術的な基準とされる6500K(標準白色)以外で、目の「色順応」が働いている場合、白色は「白色」に見えても、他の色の「色合い」が、実際と異なって見えることが研究によって明らかになっています。
映画の場合、6500Kを基準に制作されており、制作者の意図した色合いを、より忠実に感じたいのなら、部屋を充分暗くするか、照明環境を6500Kに整え、ディスプレーの「色合い」も6500K相当に設定するのが理想的です。 プロジェクターの場合、暗室で見るのが基本ですので、機器を6500Kに設定すればOKです。
余談ですが、適切な設定を行っていれば、ネットショッピングで衣類などを購入した際、「画面で見た写真の色と、届いた商品の色が違う!」という悲劇も起こりにくくなるでしょう。
但し、ネットショッピングの場合、制作者側が厳密な色管理を行っていないケースが多く、悲劇がゼロになる事はありませんが・・・
(制作者側での調整方法は次の項目で)
コンテンツを作る人の調整方法
色合いが変わると、単に色が変わって見えるだけでなく、制作者の意図が異なって伝わってしまう。 |