食と健康

亜鉛不足で味覚障害に?摂るべき食材・サプリ摂取の注意

【管理栄養士が解説】亜鉛が不足すると、味覚障害が起こり、濃い味付けを好むようになったり、逆に食欲がなくなって体重が減少したりします。亜鉛不足のセルフチェック法、どのような食材から補えばいいのか、亜鉛のサプリメントを飲む場合のめまいや貧血などの過剰症に関する注意点など、亜鉛不足と正しい対処法について解説します。

平井 千里

執筆者:平井 千里

管理栄養士 / 実践栄養ガイド

亜鉛不足で味覚に異変……補うためのサプリにも注意が必要?

亜鉛不足と摂るべき食べ物

「亜鉛不足かな?」と思ったら、亜鉛を豊富に含む食べ物で効率的に摂取!

   

亜鉛不足で起こること・症状……味覚障害、免疫力低下、成長障害など

亜鉛不足では様々な症状が起こりますが、最も有名なのは「味覚障害」です。味覚障害が原因で、食欲不振になる人もいます。その他、免疫力の低下や成長障害、皮膚炎などが知られています。
 

亜鉛不足かどうかのセルフチェック法

自覚症状として最もわかりやすいのは味覚障害です。
  • 今までよりも濃い味付けが好きになった
  • 今まで好きだった食べ物が急においしく感じなくなった
  • 食べ物がおいしくなく、食べる量が減り体重が減った
など、味覚に関連して今までと違う感じがある場合は、念のため一度医師の診察を受けてみても良いと思います。
 

亜鉛不足を補う食べ物・食品例

亜鉛は肉・魚介・種実・穀類などに多く含まれています。特に、豚レバー・和牛肩赤身肉・牡蠣・パルメザンチーズ・糸引き納豆・抹茶などは摂りやすい食品です。
 

亜鉛不足を上手に補う献立は? 大切なのは栄養バランス

亜鉛はさまざまな食材に含まれているので、いろいろな種類の料理を適量食べることです。上記の食材には亜鉛が多く含まれていますので、亜鉛欠乏の場合には食材に取り入れると良いと思いますが、基本的には「栄養バランスのよい食事」を摂っていれば、不足することは少ないです。
 

亜鉛のサプリメントは過敏症に注意……めまい・吐き気・貧血など

亜鉛は肉、魚、種実、穀類などいろいろな食材に含まれています。一般的に「栄養のバランスの良い食事」といわれる主食・主菜・副菜をそろえた食事を適量食べていれば、亜鉛不足になるリスクは低くなります。サプリメントは、一般的な食生活をしている限り、必要ないと思います。

逆に、亜鉛のサプリメントを利用する場合には、過剰症のリスクが考えられます。亜鉛は欠乏のリスクも食事がおいしく食べられないなど怖いものですが、過剰リスクは急性の場合、めまい、吐き気、慢性的な過剰症の場合、貧血、免疫障害、神経障害などが起こることが知られています。良かれと思ってのサプリメントで逆に体調を崩さないよう、注意しましょう。
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