リーダーシップ/リーダーシップの基本知識

オンラインコミュニケーションにおけるリーダーの心得(2ページ目)

今やパソコンとインターネット環境さえあれば、いつでもどこでもコミュニケーションが図れる時代。チームのリーダーとして、全国、全世界に散らばった人を「チーム」としてまとめなければいけないケースは今後増えていくでしょう。今回はオンラインコミュニケーションにおけるリーダーの心構えを考えていきたいと思います。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


ポイント3、ネガティブなコメントは控える

心に余裕を持ってやりとりすることが重要です

心に余裕を持ってやりとりすることが重要です

メールでもネガティブなコメントをすると受け手はやる気が萎えてしまうものです。リーダーの役割はいかにメンバーのモチベーションを上げるか、維持するかに尽きます。ネガティブワードは伝染していく位に考えた方がよいでしょう。

また、リーダーのタイプに拠りますが、論理的なタイプはメール文章が長くなる傾向にあります。時々、どうでもいいことを長々と書く人いますね。少なくとも分かりやすく伝えるために、意識して短文で区切ったり、冗長にならないようにチェックするなどをした方がよいでしょう。

更に、オンラインコミュニケーションではルールを決めないと、よく発言する人とほとんど発言しない人に分かれる傾向があります。コミュニケーション上のルール、例えば、毎日朝9時と夕方5時にその日の予定と実績、課題点や解決のためのアクションプランを共有するなど、チーム発足時に決めておきたい事項です。ネガティブなコメントを控えることも共有化してもいいでしょう。

ポイント4、発信する際は十分な時間と精神的な余裕を

リーダーはメンバーを統率する役割なので物理的にはメンバー以上に忙しいでしょう。メンバーはプロセスを中心に評価されますが、リーダーは全体の成果が問われます。よって、相応のストレスの中、メンバーと接することもあるのです。バタバタしている時、ありのままの発信内容をきちんと受容することなく、やや雑に返信してしまうこともあります。

基本は早く返信することが第一ですが、返信する場合、時間的、精神的な余裕があるかどうかが重要です。送信ボタンを押してしまえば、その情報はゴミ箱に捨てない限り、ストックとして残るものです。つまり、ドキュメントになるので、きちんとチェックをしてから送信ボタンを押す習慣を身に付けることが重要です。

最後に

コミュニケーションの本質はオンラインでも対面でも大きく変わりませんが、対面よりもニュアンスが伝わりにくいので、先に示した4つのポイントを常に意識してやりとりするように心掛けましょう。コミュニケーションはあくまでも双方向ですので、発信側のリーダーのみならず、受信側のメンバーも今から心掛けておくとスムースにリーダーシップを発揮することができるでしょう。

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